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イギリス紳士と恋に落ちた話
かおる 女性
公開日|2023.03.15
更新日|2023.03.15
留学先で、ホストマザーの弟と恋に落ちました。
相手は23歳年上で、バツイチ子持ちでした。
彼は、私の2件目のホームステイ先のホストマザーの弟で、私の帰国まであと2ヵ月というタイミングで出会いました。
一緒に住んでいたわけではなく、遠方に住んでおり、仕事の都合で一週間に一度、私のホストマザーの家に泊まりにきていました。
文化も違い、年もだいぶ離れているのに気が合い、箸が転んでもおかしいとはよく言ったもので、一緒にいる時間ずっと笑いが絶えず、いつのまにか、彼が泊まりにくる毎週水曜が楽しみになっていました。
出会ってから数週間経ったある日、「明日、泊まらないけど、そっちで仕事があるから、外でお茶しない?」と誘われ、近所のカフェでお茶をすることになりました。
いつものように楽しい時間があっという間に終わってお別れの時間に。
信号が点滅している横断歩道を渡っている最中、手をつながれ、横断歩道を渡り切った瞬間に頬にキスをされました。
「文化の違いでよくあること、深い意味はないはず」と自分に言い聞かせながらも、ドキドキが止まりませんでした。
その数日後、ホストマザーが3泊で旅行に行ったタイミングで彼が泊まりに来て、一緒に晩ご飯を作ろうと買い物に行きました。
買い物の最中、名前を呼ばれて振り返ると、ブロッコリーを花束に見立てて「Will you marry me?」と膝をついている彼がいました。
明らかに冗談とわかっていたので、爆笑していると、店員さんが「Oh my god!」と走ってきて、「いまプロポーズしてました?カメラ持ってきて写真撮ってもいいですか?」と興奮していました。
その様子をみてまた爆笑。
本当に一緒にいて楽しい時間ばかりでした。
その時点では、私はまだ彼が自分を恋愛対象として見ているとは思っていませんでした。
最後の週に、バスで4時間かかる彼の家に泊まりに行きましたが、最後までプラトニックな関係でした。
「君がもっと長くこっちにいるなら、違う形で一緒にいたかった。君も同じ気持ち?」と聞かれました。
もちろん答えはイエスでしたが、お互いに日本とイギリスの遠距離恋愛が無理なことはわかっていました。
そして「体の関係を持つと、別れた後がもっと辛くなるから、やめておこう」とキスだけにとどめました。
帰国してからも彼からメッセージがあり「やっぱり君が忘れられない」としばらく連絡をとっていましたが、やはり私が遠距離恋愛が無理でした。
それでも、イギリスで彼と一緒に過ごした時間はキラキラした私の宝物です。
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