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かわいい赤ちゃんを迎えると、きっと今まで以上に幸せな生活になると思っていたのに…。
産後にセックスレスになってしまい不満を抱えている、深刻な際には離婚まで考えたり、発展したりしそう。そんな悩みを抱える夫婦は、実は少なくありません。
筆者の周りにも、産後に性生活が大きく変わったという夫婦もいます。
あまり身近な人に相談できる内容でもなく、今後の夫婦の関係について考えると不安になりますよね。この不安な時期を乗り越える方法はあるのか、後悔しないための行動について考えていきます。
目次
セックスレスを問題であると感じるのは、夫婦それぞれのセックスへの欲求度合いが異なっているためです。
お互いに、レスでもが全く構わないと思っているのであれば、そのままでも均衡が保てますからね。ここでは、どうして産後の夫婦の間にセックスに対する温度差ができてしまうのか解説します。
赤ちゃんは、昼夜問わずトイレや空腹などの原因で泣いてしまう生き物ですからね。どんなに可愛い我が子でも、育児で手一杯で自分のことができない生活はストレスの原因となっているのです。
とくに、夜中でも頻繁に授乳が必要な時期や、抱っこではないと泣いてしまう子のお世話などをしていると、自分の睡眠時間を満足に確保することはほぼ不可能。そのため、子どもが眠った時は自分も眠りたい、自分がしたいことをしたいという考えになって当然ですね。
女性の性欲の原因としてエストロゲンという女性ホルモンがありますが、産後はこのホルモンが減少します。さらに、おっぱいを作るためのプロラクチンというホルモンが出ている間はエストロゲンの分泌は抑えられている状態です。ホルモンによって、「したい」という欲求が減っている状態なのです。
おっぱいはもう子どもの命のためのもので、夫には触れてほしくなくなった…という気持ちの変化をもつ女性もいます。
また、10ヶ月赤ちゃんを守ったお腹はもちろん、授乳中の胸、出産で開いた骨盤、痛めた腰、帝王切開の傷など、女性の身体にはその人それぞれのダメージや変化が必ずあります。「まだ身体が辛い」という状態に加えて、「今の身体を見られたくない」という思いがある女性もいます。
産後に身体やメンタルがどうなるかは、本人もその時にならないと分かりません。そして、その状態に女性本人も戸惑うことも多いのです。
セックスの再開の目安として「1ヶ月検診で異常がなければ大丈夫」とは言われていますが、「1ヶ月過ぎれば心身ともにすっかり元気」というわけではないことを知っておいてくださいね。
産後のレスといえば、「したい男性としたくない女性」をイメージしがちですが、そうではない場合もあります。変化が大きいのはどうしても女性の方ですが、父親になった男性の方もさまざまな変化に悩んでいることがあるのです。
妻の身体を気遣いすぎて、誘って良いのか分からない。仕事が終わったら育児をして、家事もできる事をしているけれど、何だかいつも妻が不機嫌。そういった悩みを抱えている男性も多く存在します。
「自分だけのせい」「相手だけが悪い方に変わった」などと偏った考えを持たず、形は違っても夫婦ともに何かしらの悩みがあることを知りましょう。
性の大規模実態調査『ジャパンセックスサーベイ2020』では、婚姻関係にあるカップルのセックスレスは51.9%と、ほぼ半数でした。レスの夫婦は決して少なくありませんが、これを理由に離婚はありえるのでしょうか。
そんな生活が続くと「離婚」の文字が浮かぶこともあるでしょう。
夫婦は、配偶者以外の異性と性交渉してはいけないという「貞操義務」があるため、夫婦間でのセックスは重要なものであるとされています。つまり、そのような重要なことを拒み続けることは、裁判所が離婚を認める「婚姻を継続し難い重大な事由」(民法第770条1項)に該当するのですね。この場合は離婚が認められる状態になります。
ただ、産後はいろいろなことが大きく変化する時期で、夫婦ともにその変化に振り回されている状態です。したい、したくないの気持ちがぶつかって辛いことは想像に難くありませんが、離婚が頭によぎった時は一度冷静になる必要があります。
今まで、2人で夫婦としてやってきた期間のこと、今の不安定な状況のこと、自分だけでなく相手の気持ち、子どもとの今後の生活、考えるべきことは山程あるでしょう。離婚を考える大きな理由がセックスレスであるならば、まだ、夫婦関係を改善できる余地はあるかもしれません。
勘違いしてはいけないのが、「セックスをするため」の行動ではなく、相手との距離を縮めるため、思いやりを伝えるための行動だということです。
長く付き合ってきたとは言え他人ですし、産後は考え方や価値観も変わってくるので尚更です。喧嘩に発展することもあるかもしれませんが、お互いの不満を知らない上では改善策も分かりません。
子どもを預けて時間をとってデートをしろということではありません。食後のコーヒーでも、子どものお昼寝中でも、寝る前の数分でも2人だけで会話は可能でしょうか。
子どもについての話題でも、テレビ番組や天気についてでも、何気ない会話でも2人で共有したり話し合ったりすることが大切な時間になります。
筆者自身、子どもが小さいうちは日中大人との会話がほとんどありませんでした。仕事帰りの夫と会話をすることで、とても安心していた覚えがあります。夫の出張などで大人との会話がない日が続くと、「母親」としての役割しかないように感じ、社会から切り離されているようでストレスを感じていました。
身体を繋げることは難しくても、相手が悪い意味での「空気のような存在」にならないよう、会話はとても重要なものだといえます。
例えば、妻が家にいて小さな子どもを責任持って育てていること、3食の食事を準備すること、家を危険がないよう綺麗に保つこと、これは「家にいればできる」当たり前のことではありません。
子どもは常に可愛いだけではなく、産後のつらい身体で育児中のストレスやプレッシャーを毎日背負っています。家事も思い通りに進まないことばかりです。
夫の方も、朝から晩まで社会の中で働いています。責任感やストレスに追われて、日々のタスクをこなしお給料を稼いでいますね。
帰ってきたら妻に代わって育児もしたい、妻ができなかった家事をサポートしたい、そうすると休む暇はほとんどないでしょう。
どちらのほうが辛いから敬えというのではなく、お互い違った環境で、辛い時間を抱えながら頑張っているのです。それは今のあなたにはできないことで、パートナーがその役割をこなしてくれているからこそ今の家族の生活があるのです。
「今日もお疲れ様」「いつもありがとう」の気持ちを忘れず労ることで、おのずと行動も変わっていくのではないでしょうか。
産後は、1人では生きていけない小さな命を抱えているのですから、生活も気持ちも変わって当然です。
セックスレスによって、夫婦関係の破綻が確実だと思えるのならば離婚も可能でしょう。
しかし、引っかかっているのがセックスレスの点だけで、相手のことを思う気持ちが少しでもあるというのなら、望みはきっとあります。今はレスでも、レスが原因でこれ以上の距離が開かない方法を少し考えて実行してみませんか。
今後どうしていきたいのか、どういう夫婦・家族になりたいのか、2人で話して後悔のない道を選んでくださいね。
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