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罰ゲームに使われたマッチングアプリ
源なーたん
公開日|2022.04.17
更新日|2022.04.17
マッチングアプリで知り合った男は、なかなかのイケメン、しかし、実際に会ってみると、写真で見たのと違い、イケメンではなく背も低い。
「写真と実物は違いますね」と言いたい気分だったが、私だって写真と実物では違うと言われるので、彼だけ責めることは出来ない。
彼、「はじめまして」
私、「はじめまして」
彼、「・・・」
私、「・・・」
メッセージのやり取りは上手く出来たのに、実際に会うと話が続かない。
仕事のことなら話が続くかと思い、彼の仕事に付いて聞いてみたのだが、やはり、話が続かない。
私、「私と居て楽しくないですか?」
彼、「そんなことないよ」
私、「だったら、どうして話をしてくれないの?」
彼、「僕、苦手なんだ、女の人と話すのが」
私、「女と話すのが苦手なのに、どうして、マッチングアプリを利用したの?」
彼、「罰ゲームだよ」
私、「罰ゲーム?」
彼、「罰ゲームでマッチングアプリをヤラされたんだ」
私、「でも、メッセージのやり取りは楽しかったわよ」
彼、「メッセージは僕じゃなくて、会社の先輩が君に送ったんだ」
私、「私がメッセージのやり取りをしていたのは貴方じゃないの?」
彼、「うん」
話していると、彼が何度も振り向くため、気になって振り向いてみると、数人の男が私達に付いて来ていた。
私、「あの人達って、貴方の知り合い?」
彼、「うん」
男達に酷いことをされるかもと思い怖くなった私は、人が沢山集まる商業施設に走って逃げ、親に向かいに来てもらった。
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