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バチェラーデートで出会った替え玉女
yuta 男性
公開日|2022.09.26
更新日|2022.09.26
これは「バチェラーデートで出会った、トイレダッシュ女」の続きです。
今となっては笑い話なので、どうか僕のこの話で笑ってやってください。
供養になります…。
ひとつ先に言わせてください。替え玉はラーメンだけで充分です。
前回の事件
前回の事件内容を簡単にお話すると、僕は初めてのバチェラーデートでデート相手の女性にお会計中に逃げられました。カフェでお会計をして、その後ディナーに行こうとお約束していたのですが、僕がお会計をするときに「お手洗い行ってきます。」とお相手の女性がトイレに向かったのですが、なかなかトイレから帰ってこないなと思って店の前で待っていたら、僕の前を爆速で通り過ぎ、駅に向かって逃げられました笑
まさか逃げられるとは思ってなかったのでびっくり仰天。
後日友人にその話をすると、バチェラーデートではデートをキャンセルするとキャンセル料が発生してしまうので、それが嫌で一応来るだけ来て逃げる女性が一定数いるとのこと。
逃走中のハンターばりに鬼早いスピードで逃げていった女性が僕にとっては初めてのバチェラーデートでの相手だったので、正直なところ、バチェラーデートへのいい印象が消え去りました。
憂鬱な1週間がスタート
バチェラーデートには20,000円/月を課金していて、まだあと3回のデートが残っています。逃げられた経験しかない僕はもう早くアプリを辞めたくて辞めたくて仕方がなかったです。
逃げた彼女のせいで自分に落ち度があったんじゃないかと自己肯定感はだださがりですし、これから先も逃げられるのではないか、その度に落ち込む羽目になるんじゃないかととにかく憂鬱。
社会人なのでどんなに憂鬱な経験をした後でも月曜になれば出勤しなくてはいけないですし、本当に台風とか会社が爆発するとかもうなんでもいいので休んで無になる時間が欲しい…と思ってました。
でも僕はいい歳こいた大人なので会社に行ってきます。
木曜日になりデート相手が確定
水曜日になりました。逃げられた日から流石に3日も経つと、だんだんあの女性の記憶が薄くなってきて、なんで僕が落ち込まなきゃいけないんだ!と思うようになってきました。
だって、彼女だっていい歳の大人ですよ?
一言も言わずに逃げ帰るとか恥ずかしい行為ですよね。
逆に考えれば、そういうことができる感性の持ち主と長く一緒にいなくてラッキーだったのかもしれません。
僕が女性だったら潔くキャンセル料を支払ってそもそもデートに行かないか、カフェだけで済ませて、食事をするのは断った上で帰宅するとか、相手のことを考えた行動をすると思います。
まあ済んだことは置いておこうと思っていたら、木曜日になり、次のデート相手が決定したとの通知が。
あぁまただ。
前回の不安が頭をよぎる
せっかくいい感じで忘れかけてきてたのに、また前回のデートのことを思い出してしまいます。その女性しか知らないので、バチェラーデートにいる女性はみんな逃げるのではないかと疑ってしまいます。
通知されたデート相手の条件はもちろん前回と同じように、僕が希望した条件の通り。
この際、条件に当てはまっていようがいまいが、逃げない人がいいです。笑
「逃げない人」って項目ないんですかね。
変更させてください。
でも友人いわく、「逃げる人はそんなに多くないから逆に引いたのラッキーなんじゃね? 多分今後いいことあるよ笑」だそう。
その上「逃げる女の人をクロッキー的存在だと思えば、むしろあと2人にも逃げられたら幸せになれるかもよ笑」
なんて茶化してきます。うざい…。
(クロッキーって知ってますか?
僕が学生の時は、「黒」地に「黄」のナンバーの車を3回連続で見ると幸せになれるって言われてたんです。最近じゃコンビニに平気で3台停まってたりして全然希少性ないですけどね笑)
いざ当日、またもや…
そんなこんなで当日になりました。当日になって、こんな通知が
【お相手とカフェが変更になりました。】
「お相手の方がキャンセルしたため、新しい方とマッチングされました。」
今度はキャンセルかよ笑
どうなってんだバチェラーデート。
さっきまでは、逃げるくらいなら潔くキャンセルしてくれよとか言っておいてダサいですけど、キャンセルされたらされたでまたショック。
でも、前回のデートのように直接僕を見て逃げられたわけじゃないのでまだマシですね笑
新しい【お相手】と【カフェ】の確認はこちら
キャンセル通知と同時に「新しい【お相手】と【カフェ】の確認はこちら」というメッセージがきました。キャンセルされるとこういう感じで別のお相手が紹介されるようです。
もう別の女性と会わせてくれなくていいのでお金返してください…笑
まぁでももうお相手が決まってしまったからには仕方がないですよね。
今度は食事に僕から誘うのはやめておきます。
どうせ逃げられて泣く羽目になるのだからカフェだけで帰ろう。
(泣いてはないけど笑)
そう決めて待ち合わせ場所に向かうと…。
ん…?
えーーーーーーーーー!!! めっちゃタイプ!!!!ありがとう!キャンセルしてくれた人。
まじで久しぶりにどタイプな女性を見ました。
舞い上がっていたのも束の間、なんか会話がサクラくさいっていうかなんていうか。
普通仕事とかお互いのことを話していくじゃないですか。
なのに、「バチェラーデートはなんで使い始めたんですか?」とか「出会いってやっぱりコロナ禍だと全然なくなっちゃいますか?」みたいな質問ばかりで、すごい他人事っていうか、インタビューを受けてる気分でした笑
しかも、僕が彼女のことを聞いてもかわされて答えてくれないんですよね…。
「休日は何されることが多いんですか?」
「えー、休日ですか?なんだろ〜。 〇〇さんは?」
「お仕事は何されているんですか?」
「普通のOLですよ笑 〇〇さんは?」
「バチェラーデートはじめたきっかけとかってお聞きしてもいいですか?」
「秘密です笑」
こんな感じでなーんにも教えてくれないんです。
でも…
でもまじで見た目が可愛い。本当にタイプです。
話が通じようが通じまいがどうでもいい。
僕は彼女にアタックすることに決めました。たとえどこぞのインタビュアーだとしても。
「初対面できもいかもしれないですけど、僕〇〇さんのことがどタイプで、もっと〇〇さんのことが知りたいので、この後お食事でもどうでしょうか…?」
来る前はカフェだけにするって決めていたのに誘ってしまいました…笑
「んーー。そう言っていただけてすごく嬉しいのですが、今日はこのあと予定があってごめんなさい。」
泣いたーーー。
でも僕は諦めません。
「じゃあ、別の日はいかがですか?日程やお時間は合わせます!」
(たとえ平日を指定されても僕は有給を使うつもりでした。)
「えーー。別日かぁ笑」
やっぱな
どうしてもはぐらかされるので、痺れを切らした僕は「やっぱり〇〇さんってサクラの方か何かですか…?
間違っていたら申し訳ないのですが、会話の内容的にそうっぽいなって感じてしまって…。あ、もしそうだとしても絶対に口外しないので本当のことを知りたいです。」
「ごめんなさい。サクラではないのですが、詳細はお答えできないです。😭
でも、今日〇〇さんとお話しできて本当に楽しかったです。」
「そうなんですね。最後にひとつだけ聞いてもいいですか?」
「お答えできることならお答えします。」
「彼氏さんとかっていたりしますか?」
「はい。彼氏というか旦那がいます。本当に今日はごめんなさい。」
多分普通にアプリやっている方ではないんでしょうね。
本当のアプリやっている方の代わりか何かで来てくれたんですかね。笑
なんか怒りとかそういうのじゃなくて、久々にどタイプな女性に出会えたのに旦那さんがいらっしゃったっていうショックがデカすぎて前回逃げられた時より精神的にきてます。
つれえ…。笑
この女性はちゃんと申し訳なさそうに謝ってくれましたし、なんか致し方ない事情があったんだろうなって思います。
カフェを出る時も、僕が払おうとしたら「本当に今日は申し訳ないことをしてしまったので私に払わせてください。」とのことで彼女が支払ってくれました。
(でもきっちりレシートを受け取って帰っていたので、どっかに請求かなんするんでしょう。笑
抜かりなさすぎて最高です。)
今日のことは残念すぎましたけど、やっぱり逃げられて訳がわからない終わり方になるよりはよっぽどましでした。
久々に可愛い子見れたし。
はぁ。あと2回でまともな人は現れるのかな。
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