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年上女性への庇護欲
秘密の貴公子 男性
公開日|2023.08.04
更新日|2023.08.04
友人が12歳年上の女性と結婚しました。
入籍当時、友人は25歳、お嫁さんは37歳でした。
職場で出会って友人からのアプローチで結婚に至ったそうです。
職場には同世代の女性もたくさん居たけれど、彼は年上の女性にぞっこんでした。
彼曰く、「年上なのに、危なっかしくて自分が居ないと心配でたまらない。」のだそう。
世間の一定数の男性は女性に対してこのような感情を抱いて、庇護欲を満たすものなんだとなんとなく感じていたのですが、彼の場合は「年上の女性」であることが庇護欲をさらに強烈に満たしたようです。
実際はお嫁さんが上手に彼に頼っているようにも見えましたが…。
彼らは結婚後、2年ほどで子供に恵まれました。
夫婦二人の生活から子供の居る生活となると、生活スタイルはがらりと変わるものです。
彼らの日常も子供中心になりました。
そして危なっかしかった奥さんは、自分より危なっかしい子供を抱えて徐々に頼もしくなっていったようです。
ちょうどその頃、友人は仕事での転換期を迎えていました。
新人の時期が終わり、責任のある業務を任されるような立場になる時期でした。
彼は余裕がなくなり、苛つきがちで、仲間内でも腫れ物のようでした。
そんななか仲間内のひとりが、彼の自宅のアパートに行った時に穴の開いた壁を見たそうです。
奥さんは笑いながら「これねえ、パパがやったのよ~。なんかイライラしてたみたいで」と言っていたそうです。
頼りない奥さんは、すっかり頼もしいお母さんになっていました。
彼は仕事での焦燥感や葛藤を感じ、奥さんへの庇護欲も満たされず、プライドも高いので弱音も吐けずにいたようです。
彼は社会人として、父親として、夫としても大人になっていく時期がいっぺんに来てしまったのだなあと思いました。
奥さんはすでに大人だったから、すんなりとお母さんになれたようですが…。
その後ほどなくして、彼らは二人目の子供を作ることにしました。
奥さんの年齢的にも早めの方が良いと思ったようです。
しかし、残念なことに奥さんは若年性の更年期障害が始まっていて閉経目前であることが分かりました。
二人目の妊娠はおそらく望めないようです。
そんな奥さんを慰め、励まし、支えて、彼はまた庇護欲を満たすことができたようです。
すると彼は自信がみなぎり、仕事にも良い影響が出てきたようです。
今では部下を指導し、引っ張る立派な社会人です。
そして家族を守る立派なお父さんです。
男性が庇護欲を満たすには年下の女性の方が適当だと思っていましたが、年齢は関係なく、やはり相手を想う気持ちが自分を満たすのだなあと感じました。
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