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彼の笑顔を奪ってしまったんだと愕然としました
ヒトコイ引用投稿アカウント
公開日|2022.02.10
更新日|2022.02.10
私が高校生の時に、とにかく趣味の合う男子とクラスで一緒になって、いつもその趣味について話をしていたんです。そんな友人の付き合いが半年くらい続いた頃、私から告白をしました。相手も頷いてくれて、その時の嬉しさは計り知れません。
その後はとにかく一緒にいる時間を増やしたくて、こまめに連絡を取ったり登下校も一緒にしたりと、できる限りのことをしていました。
そんな日が1ヶ月程過ぎた頃、彼に呼ばれて学校の人気のないところで話をしようと言われたんです。
何か進展があるのかとドキドキして行きましたが、彼の表情は暗い感じでした。話を聞くと、どうやら私からの連絡がまめにあり過ぎて、趣味に費やせる時間が減ってしまったと言うんです。
一瞬、私の頭は真っ白になりました。私よりも趣味の方が大事なの、毎日話が出来て喜んでいたのは私だけだったのと、とてもショックでした。
教室に戻って笑いながら出迎えてくれた友人は、私の顔をみて驚いていました。呆然としている私を心配しながら、放課後話を聞いてくれました。私が思っていることを全て友人にぶつけた後、友人は絞り出すように、私にこう言いました。
「それって、恋愛じゃなくて、依存なんじゃないの?」と。最初、私は友人の言ってる意味が解りませんでした。好きな人とできる限り一緒にいたい気持ちの何が悪いのかと、声を荒げました。
友人は、相手を好きだと思うなら、どうして相手が嫌だと思うことをするの?本当に好きなら嫌だと言われたことには話し合って、お互いに譲り合うことが大事なんじゃないかと教えてくれました。
そう言われて、ハッと気が付きました。私は趣味を楽しそうにしている彼のことを好きになったのに、その楽しそうな彼の笑顔を私が奪ってしまっていたのかと、愕然としました。
その後彼に電話をし、精一杯謝罪しました。趣味に費やす時間を大事にしてほしいので、私からの連絡は減らすようにすると、話をしました。
彼は少し考え込んでいるようでしたが、納得してくれました。そして頻度を減らす分、一緒にいられる時間を大事にするとまで言ってくれたんです。
引用元:恋よ恋
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