一生独身でいる女性というのは、ひと昔前ならある意味軽蔑されたりあらぬ疑惑をかけられたりしていましたが、近頃では「ずるい」といわれるようになってきているようです。

このずるいというのは、ある意味うらやましいという感情の裏返しと言うこともできるわけですが、必ずしもポジティブなイメージとは言えません。

では、なぜ独身を決めた女性はずるいと言われてしまうのでしょうか。

その理由や、もしずるいと言われているのであれば、それに対してどう対処すれば良いのでしょうか。

順を追ってみていきましょう。

目次

一生独身でいる女性の特徴とは?


生涯独身でいる女性の特徴は、個人差があるため一概には言えませんが、次のような傾向があるとされています。

人としての自立性が高く、他人に依存しない

まずはこの、自立性が高いというのが一生独身を決めている女性の大きな特徴となるはずです。

このような人は個人としての自分をしっかり確立しているため、他人に依存しなくても生きていけるわけです。

さらには、結婚や恋愛に依存しない自立した人が多いとも言えるでしょう。

キャリア志向が強い

独身で十分と考える女性は、基本的に仕事に熱心で、職業にたいして人生に重きを置く傾向があります。

家庭や恋人に対して興味が薄いのであれば、その分仕事などに対して意識を集中するというのも納得できる理由のはずです。

結婚や出産に対する価値観

現在は多様化の時代で、いろいろな価値観を持った人に対して受け入れる姿勢が求められているはずです。

しかし現実的には社会的にこれまで常識とされてきたことが、まだまだ根付いています。

とはいえ、独身を貫く女性の価値観としては、結婚や出産を重視せず、自分自身の生き方や人生の充実を優先する傾向があるといえるでしょう。


本来それも間違った価値観というわけでもないはずですが、ずるいと思っている人の本音は「人を育てるレールを外れて結婚を無視した未熟者なのに堂々としている」といった見え方を感じている人もいるようです。

個人的な趣味や興味が豊富

仕事だけでなく、趣味がたくさんあったり興味のあるものがあふれていたら、恋愛や結婚に対しての比重が軽くなることもあります。

自分自身の趣味や興味に時間を費やし、自分自身を充実させることを好むというのも独身である理由のひとつです。

社交的だが、プライベートを重視する

社交的で友人や知人と交流することを好むが、自分自身の時間やプライベートを大切にする人も、独身を好む傾向があります。

知り合う機会が少ないわけではありませんが、そんな外部の人間関係の量は必ずしも質とつながるわけではなく、それよりは自分自身で幸福を感じる術を知っている女性は、結婚を避ける傾向にあるかも知れません。

ただし、これらの特徴が必ずしも生涯独身でいる女性全てに当てはまるわけではなく、個人差が大きいことを念頭に置く必要があります。

また、生涯独身でいること自体が悪いことではなく、自分自身の幸せを追求する生き方の一つであると考えられます。

データで見る独身女性の実態は?

2021年に調査された国立社会保障・人口問題研究所の出生動向基本調査のデータでは、「いずれ結婚するつもり」と回答する未婚女性が激減しており、一生結婚するつもりがない」という女性は、なんと過去調査の8%から、14.6%に大きく上昇しています。

(参照:国立社会保障・人口問題研究所の出生動向基本調査)


あわせて、「生きがいとなるような趣味やライフワークを持っている」「一人の生活を続けても寂しくないと思う」割合が増加していることから、趣味やライフワークを大事にしながら、一生独身でいる女性は増加していく流れであるというのがわかります。


一生独身の女性はずるい?社会的にどう見られる?



では社会一般から、独身を貫く女性というのはどのように見られているのでしょうか。


孤独と不幸な人生を送っていると見なされる

生涯独身の女性は、家族やパートナーの存在がないために孤独を感じると考えられがちです。

また、結婚や恋愛がないために幸せな人生を送っていないと見なされることもあります。

しかし、自分自身で幸せを見つけている人もいることを忘れてはなりません。

キャリア志向が強いと見なされる場合がある

生涯独身の女性は、自分自身のキャリアや個人的な興味や趣味に集中していると考えられることもあります。

そのためキャリア志向が強く、結婚や子育てよりも自分自身の成長や前進することに重点を置いていると見なされることがあります。

両親などの家族や社会からのプレッシャーを受けることがある。

生涯独身の女性は、結婚や子育てが女性に求められるものであるという規制概念的な、社会的なプレッシャーを受けることがあります。

特に、一定の年齢を超えても結婚していない場合は、家族や社会からのプレッシャーを受けることが多いとされています。

このように、生涯独身の女性に対する社会的な見方は、文化や地域社会によって異なる場合がありますが、様々な偏見やプレッシャーに直面することがあると言えるでしょう。

ずるいと思われても!女性が一生独身を貫くメリットとは


では逆に、生涯独身を貫く女性にはどのようなメリットがあるのかについてもみていきましょう。

生涯独身の女性は、果たして幸福なのでしょうか?それともそうではないのでしょうか?

女性が生涯独身を貫くことが幸福かどうかは、当然ですが人によって異なります。

結婚や子育てをしないことで、自分自身の人生を自由に選択することができる反面、一人で孤独を感じることもあるかもしれません。

幸福感には、個人が自分自身に対してどの程度満足しているか(自己実現)、そして自分自身との調和がとれているか、社会とのつながりがどの程度あるか(社会的関係)、といった要素が影響しています。

生涯独身であっても、自分自身が幸せであると感じることができる生き方を見つけることができれば、幸福感を得ることができるでしょう。

ただし、一人でいることが苦手であったり、社会的なつながりが重要だと感じる人もいるため、生涯独身を貫くことが幸福であるかどうかは、やはり個人の性格や価値観によって異なると言えます。


一生独身女のデメリットは?

一生独身でいることはメリットもありますが、もちろんデメリットもあります。

ここではデメリット面もご紹介します。

一生独身は孤独を感じるデメリットあり

他人から見ても、独身の女性は「孤独」に見られやすい特徴がありますが、実際に孤独を感じる方は多いようです。

もし「もともと1人が好き」な方であれば、それほど孤独は感じないかもしれませんが、年齢を重ねれば重ねるほど友人や社会的な繋がりは希薄になってしまうので、もし寂しがりやの方の場合、耐え難い気持ちになるかもしれません。

自分の身体が衰える「老後」のことも、しっかり1人で考えなければなりません
身内がサポートしてくれることは難しく、高齢になればなるほど自分の好きなように動くことも難しいです。孤独もより一層高まる可能性があります。

ただし、独身未婚女性は、既婚女性よりも長生きするというデータも出ていることから、過度なストレスや負荷は無いかもしれません。


社会的に信用されづらい?

「結婚できたら一人前」

「独身女性は忍耐力がない」など、日本特有の考え方は多くあります。

昔の人ほど、こういった固定観念を持っている人は多いため、独身女性ということだけで不信に思われたり、一人前じゃないと思われることがあるかもしれません。

もちろんこの感性は、海外に出ればそう思われない国もあるでしょうし、日本よりももっと厳しい見られ方をする国もあります。


一生独身の女はずるいと思われる理由


生涯独身の女性について、「ずるい」と感じる人がいる理由は、社会的なステレオタイプ的な考え方の人たちや偏見によるものが多いと言えます。

一つの理由として、結婚やパートナーシップが社会的に求められることがあげられます。


多くの文化や社会では、結婚や家庭を持つことが人生の中で重要な指針の一つとして位置づけられています。

そのため、結婚しない人やパートナーを持たない人は、社会的に「普通でない」と見なされがちです。また、女性は出産や育児のために働きを中断することが多く、そのために結婚や家庭を持つことが期待される傾向があります。

さらに、女性には「結婚していない=孤独で不幸な人生を送っている」というイメージがある場合も見受けられます。

キャリアがストップしないので有利でずるい

女性の場合、出産や育児などで仕事のキャリアが止まりやすい傾向があります。

仕事に一生懸命の女性の場合、このキャリアが一時ストップすることに苦労します。
しかし、独身女性の場合はこのようなストレスがないため、「順調にキャリアアップしてて羨ましい」「子育てしてないからバリバリ働けて良いよね」といった形で「ずるい」と思われるケースがあります。

家族関係のストレスが無くてずるい

結婚すると、パートナーの親族関係、子供のコミュニティ関係など、自分ではなく「家族関係のつながり」が必然と増えます

独身の頃は「会いたい人だけ会う」ことや「時間を自分のために使う」ことができましたが、結婚後はなかなか難しいものです。

会いたくなくても人に会う義務も増え、自分の時間は無くなっていくばかり...そんな方々から見ると、独身女性は「好きなことだけやっててずるい」と思われることがあります。

お金も時間も自分に使えてずるい

結婚をすると、パートナーや子供のための時間が発生します。微笑ましいことでもありますが、自分の時間を犠牲にしすぎるとかなりストレスになってしまいます。また、お金も自分のためだけにお金を使うことが少なくなります。子供の学費や出費でほとんど貯金ができない...なんてこともあります。

そういった苦労と比較して「独身女性は時間もお金も自分だけに使えてずるいよね」という気持ちが生まれます。

女性が独身であることをずるいと思われた時にどうすれば良い?


女性が独身であることを「ずるい」と思われた場合、その理由や背景を確認することがまず大切です。その人がどのような価値観を持っているか、なぜ女性が独身であることに対して「ずるい」と思うのか、を理解することが必要です。

その上で、自分自身の価値観や人生観をしっかりと持ち、自分の選択に自信を持っていてください。

独身であることに対して自分なりの価値観から誇りを持って、自分自身が幸せで充実していることをアピールすることも、周りを説得したいのであれば重要かも知れません。

また、ずるいと感じている人が身近にいるのなら、その人と対話をすることで、お互いの価値観や背景を理解し合うことができるかもしれません。

相手が持つ偏見や誤解を取り除くために、自分自身が冷静であること、相手の意見にも敬意を払い、対話を通じて相手の理解を深めることが大切です。

まとめ

最終的には、自分自身が幸せであることが一番重要なので、他人の意見に振り回されることなく、自分自身が自信を持って生きていくことが大切ということは、いうまでもありませんよね。