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中学からの恋人を部活の先輩に略奪されたお話
おかたく 男性
公開日|2022.10.30
更新日|2022.10.30
今でも忘れがたいのは同級生だったKちゃんとの恋です。
Kちゃんとは中学校で出会い、中2の時に正式にお付き合いをすることになりました。
彼女とはとてもうまくいっていたのですが、学力や将来の進路等々の問題でKちゃんとは別の高校に進むことに。
しかし別に引っ越したわけでもないし、生活圏が大きく変わったわけでもなかったので週末になると駅で待ち合わせをして一緒にウィンドウショッピングをしたり、映画を観に行ったりしていました。
そんな生活に転機が訪れたのは高1の夏のことです。
私は高校では彼女がいるということをとくに周囲に言ってはいなかったのですが、部活の先輩のHが私にこんなことを言いました。
「おいお前彼女いるらしいな? 俺にもちょっと見せろよ」と。Hは粗暴でヤンキー気質だったので、私は本音では全力で拒否したいと思いました。
しかし、最下層民である高1ごときが先輩に逆らえるはずもありません。
結局Hは友人を5人ほど引き連れて週末のデートについてきてしまいました。
その後の結果はお察しの通りです。
大量のヤンキーを前に怖がる彼女に、Hはこう宣言しました。
「いいか? 今からお前は俺がレンタルするからな?」と。
当然、私に許された返事は「はい」か「喜んで」のみ。
Hは乱暴にKちゃんの肩を抱き込み、腰に手をやり……ここで「彼女に何をしてるんだ!」と戦えれば最高に男らしいのでしょうけれど、現実はテレビやマンガのようにはいきません。
結局、この日は史上最悪のデートとなり、さらにその日のうちに彼女にはフラれてしまいました。
ちなみにKちゃんを略奪したHは同じようなことを他の後輩にもやっていたらしく、さらに恋人だけでなくマンガやゲームも借りパクしていたようなので私を含め後輩たちからは相当嫌われていました。
とはいえ、先輩権限で何のお咎めもなく卒業していき、今では社会で一般人をやっています。
社会に上下関係があるのは当然のこととはいえ、もうちょっと良い行動ができなかったのかと、今でも辛くなりますね……。
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