キーワードで探す
私の苦い青春(後半)
蒼葉
公開日|2022.08.08
更新日|2022.08.08
その日の部活の帰り。いつものように親友としての帰っていました。そしてまた、彼の話になりました。言い忘れていましたが、彼は部活の部長をしており、にしては頼りないよなみたいな悪口でした。そしてそれを積極的に親友が言うので仕掛けてみることにしました。
「そうよなぁ。でも、ラブラブなら悪口いうの辞めなよ〜」
親友は驚いて目を丸くしたものの、「え、なんの事?」とシラを切ります。
「ん? 2人で映画見に行ったんでしょ? クラスの子じゃないじゃん笑 てか、修学旅行の夜に会ってたことも知ってるんだから隠しても無駄だよ〜」
あくまでも軽い口調で笑顔で言う私に驚いて固まる彼女。私は最後に畳み掛けます。
「中学の時のあいつと同じことしてるじゃん」
次の言葉はごめん、でした。
親友は中学の時に初めての彼氏を同級生の子に取られています。取られたというよりはその子が好きになってしまったから別れようと言われ、後日その子に呼び出しくらって泣かされています。
「でも二股じゃないから! 2人が別れた次の日の付き合ってるから」
いやそれもどうかと思うんだけど。
「確かにその時から好きだったけどさすがに親友の彼氏は取っちゃダメだし。別れたって聞いたから告白してOK貰った」
これがいわゆる彼女の親友に手を出すなんて、かと冷静に考えていました。
「蒼葉が取られたみたいで寂しかった。けど、蒼葉と△△なら迷わず××選ぶ。それに悪いことしたって分かるから蒼葉が別れろっていうならすぐ別れる」
私は笑顔で言いました。
「別にいいよ」
この時点でもう冷めまくってました。彼にも、親友にも。
とりあえずまだLINEが繋がっていた彼にお疲れ様、とだけ送り既読無視しました。家に帰る頃には親友から説明がいったのか、蒼葉を傷つけてごめん、というLINEが来ていたので、聖母のような返信をしました。
「別に怒ってない。△△が幸せならそれでいいよ」
そこから何故か私に親友が冷たいんやけどどうしたらいいとか相談してきたのは謎ですがとりあえず一段落つけました。
あとは放置。結局2人は1年足らずで別れました。罪悪感を感じながら付き合うことは不可能だし、小さな学校です。彼と私が付き合っていたこと、私と彼女が親友なとかなんて大体の人が知っていたので、彼らはお互いの話、また相談を他の人にすることが不可能でした。不満が溜まりまくっての別れだったそうです。
そこまでは私の復讐。なんてねちっこいのだろうと思うこともありますが、悔いはありません。彼らが別れたあと、彼から「〇〇とは別れたから心配しないで」という意味のわからないLINEが来ましたが、聖母の仮面を付けて返信しておきました。親友とは未だに仲がいいですが、やはり1度こういうのがあると信用は出来ないので、ちょっとずつフェードアウトしてます。
長くなってしまいましたが読んでいただきありがとうございます。
もっと読みたい!あなたにおすすめの記事はこちら
ログインをすると利用出来ます
コメントを書く