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「残業」がわたしたちの時間
ヒトコイ引用投稿アカウント
公開日|2022.02.10
更新日|2022.02.10
半年ほど前から、私は職場の上司(45歳)と不倫をしていました。
私よりも20歳ほど年上の彼は、仕事ができて、職場でも多くの人に頼られる存在。
同年代の男友達などにはない余裕ある姿を見るにつけ、私は好意を抱くようになっていました。
私たちの不倫のはじまり
彼の奥さんも同じ職場で働く先輩でしたが、結婚を機に退職をされました。
奥さんも私を非常にかわいがってくれていたこともあり、彼は、職場の中でもとくに、私のことを気にかけてくれました。
そんな環境に、私は調子に乗ってしまったのだと思います。
彼に、仕事のことだけでなくプライベートな相談などもするようになりました。
お互いのことをどんどん知るようになって、私の恋心はますます膨らみました。
結婚している人を好きになってはいけないと頭ではわかっていましたが、止めることができず……ついに、告白をしてしまったのです。
彼も、「君のことが好き」といってくれました。
こうして、誰にもいえない禁断の愛が始まったのです。
「残業」が二人きりの時間
不倫を始めると、私も彼も、残業をすることが多くなりました。
誰もいなくなったオフィスで、二人きりで過ごすのです。
外の飲食店で食事をするなどはほとんどありませんでした。
誰に見られるかわからないからです。
人目を忍んでの恋は間違っている、と何度も想いましたが、彼から「愛している」「妻よりも君のことが好きだよ」といわれるたびに、「もう少しだけこのままで……」と想っていました。
初めは月に一、二回の逢瀬も、日が経つにつれ頻度が多くなり、気づけばほとんど毎日のように「残業」という名の二人の時間を過ごすようになっていました。
既婚者の彼からめずらしく着信が……
私たちは、電話やLINEなどで連絡を取り合うことはしませんでした。
そこから不倫がバレてしまうことが多いというのを耳にしたからです。
ですが、とある休日、私が一人家でのんびりしているとき、彼から電話がかかってきたのです。
どうしたのだろう……。
「もしかしたら、仕事での連絡かもしれない」と考えさえしました。
このときの私は、どこか、「自分たちの関係はバレない」と自信があったのだと思います。
だからこそ、普段かかってこない電話がかかってきても、ヒヤリとすることはなく、むしろ彼の声が聞けることに胸を躍らせたのです。
電話に出ると、彼はしばらく黙っていました。
「バレたんだ」
私はすぐに察しました。
その電話は、彼が奥さんの目の前でかけてきた電話でした。
「もう、君との関係は終わりにする。ごめん」と彼はいい、「ちょっと、妻に代わる」といいました。
彼から電話を代わった奥さんの第一声は、「久しぶりね」というものでした。
声からは、怒りとか恨みとか、そういう感情を察することができませんでした。
私が黙っていると、奥さんは、
「不倫はうまくいかない恋だってわかったでしょう? 次は、もっといい恋をしてね」
と……。
罵声を浴びせたり、非難したりすることだってできたはずですし、むしろ、そうしたかったのではないかと思います。
もし私が奥さんの立場だったら、そうすると思うのです。
ですが、奥さんは、「あなたのことは今でもかわいい後輩だと思っているし、あなただけが悪いわけじゃなくて夫も悪いとから、喧嘩両成敗。これで終わりにしましょう」というだけでした。
奥さんが優しければ優しいほど、よけいに私は罪悪感を強く感じました。
孤独感と罪悪感は一生消えない
彼を好きになった気持ちは、うそでもなければ軽い気持ちでもありませんでした。
ですが、私は今後、不倫はしないと決めました。既婚者を好きになったりしない、と……。
彼の奥さんを傷つけた罪悪感と、彼を失ってしまった孤独感のつらさを、身を持って感じているのです。
引用元:修羅場ライフ
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