部活帰り、しつこいナンパから私を助けてくれた彼

ヒトコイ引用投稿アカウント

公開日｜2022.02.10

更新日｜2022.02.10

高校一年生で吹奏楽部に入っており、一生懸命部活に励んでいた頃のお話です。この片思いエピソードの頃は、何度か男性に告白された事はありましたが彼氏はいた事がなく、
恋愛経験はゼロでした。

部活で帰りが遅くなった日、駅のホームで大学生くらいの男性二人にしつこくナンパされ、怖い思いをしました。
その時彼に助けてもらったのが出会いのきっかけです。
私の肩にかけられていた一人の大学生の腕を強く掴んで、「やめませんか」と彼が一言言うと、大学生はあたふたと退散しました。
その後無言で私に軽く会釈すると、彼は入ってきた電車に乗り込みさっさと帰ってしまいました。
これだけで私は彼に恋をしてしまいました。初恋でした。
同じ学校の剣道部の二年生だったので、剣道部の友達を頼って紹介してもらい、お礼を言いました。
その後は学校で偶然を装って何度も彼の前に姿を現し、何度も話しかけました。
恋愛経験ゼロの私にはそれが唯一できたアプローチでした。連絡先は恥ずかしくて聞けませんでした。

学校の行き帰りや校内で会えば親しく会話をする間柄になりましたが、告白する事は恥ずかしくてできませんでした。
しかし、告白は出来なくともなんとかもう一歩踏み出そうと思い、私の部活が休みと彼の試合が重なった日に、
彼の試合の応援に行きました。鮮やかな抜き胴で勝った彼は普段の何倍も格好良く、私がドキドキしながら
差し出したタオルと飲み物を笑顔で受け取ってくれました。
その数日後、学校帰りに学校の側の公園に呼び出され、告白され、付き合う事になりました。

付き合い始めてから彼は実は私達が駅で出会う前から後輩の友達として私の顔を見知っており、
好みのタイプなので内心良いなと思っていた事、しかし駅では下心から助けたと思われたくなくて、素っ気ない態度だった事、
思いがけず気になっていた私に好意を示されてとても嬉しくて、思い切って告白したのだと教えてくれました。
二人とも部活が忙しかったので、部活帰りに一緒に帰る事、部活終わりの土日の午後に一緒にショッピングや食事、カラオケに行く事、
これが私たちのデートでした。肉体関係もなく、今にして思えば随分子供っぽいお付き合いでしたが、当時は大恋愛をしているきもちでおり、とても幸せでした。
大好きだった彼ですが、彼の進学をきっかけにお別れしてしまいました。
一年半のお付き合いでした。

引用元：Dear

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