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校外学習の帰りに
zero 男性
公開日|2022.03.22
更新日|2022.03.22
当時高校1年生になったばかりの私は、隣の席の女の子と仲良くなって多少日常会話や雑談などをするようになり、
なんとなく意識する様になっていました。
ある日学校の校外学習で大きな水族館に行く事になり、私は同級生の男子と見学する予定で移動中のバスの中では、
あっちいこーぜ、こっちいこーぜなどと話していました。
目的地の水族館に着いてバスを降り、水族館の方に学年で移動していると、
その隣の席の子が私の隣に早足で駆けてきて「一緒に見学しない?」と誘ってきました。
「あぁ、い、いいよ。」とクラス男子の冷やかしの目線を掻い潜り一緒に見学をしました。
まんざらでも無かった私は楽しくその子と水族館を見学し、遠足も佳境になり、それぞれの帰宅方向の学園バスに乗る事になりました。
ふと?私が帰る方向のバスを見ると、小柄で顔の小さい女の子が目に留まりました。
「あの子は誰?」とクラスの男子に尋ねると、「同じクラスの女子だよ」と教えてくれました、
全く、そんな子がいるのを私は知りませんでした。
次の日同じ教室に行くと、昨日の友達の言った通り、その子がいました。
それからというもの私は常に意識をしてしまい、授業や休み時間などもその女の子の事が気になってしまい、
あまり勉強もついてこなくなりました。
何週間が経ったある日、家の近くに住む女友達の家にその子が泊まりに来る事になったという話を聞いた私は、
その女友達に、(その当時は家の電話)から連絡して、泊まりに来ているその子に自転車で会いにいきました。
夏の夜でしたが、少し涼しい夜でした。
女友達は気を使ってくれて俺たちを2人にしてくれました。
しばらく田んぼ道を2人で散歩?しながら、私はその子に校外学習から好きになってしまった事を告白しました。
彼女は少し驚いた表情でしたが、OKしてくれました。
何日か過ぎた後に私達の噂を聞いたのでしょう、一緒に水族館に行った女の子の友達に
「あの子、毎日泣いてるのよ、なんで傷つけたのよ」と言われましたが、自分の気持ちには嘘がつけませんでした。
自分を好いてくれただろう隣の席の子と、私が好きになってしまった子、
悪いタイミングは交錯してしまいましたが、私の人生初彼女は25年以上前の遠い夏の夜の思い出として、今も胸に残っています。
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