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ハプニングが生んだ略奪愛
あんりちゃん
公開日|2022.04.12
更新日|2022.04.12
『略奪愛』はいけないこと。
そう思う人が大半だと思う。
今日お話しするのはとあるハプニングが生んだ略奪愛の話である。
時は2011年3月14日。
私は東京で大学生をしていた。
3.11に大きな地震が起こった。
『こっちも危ないから帰ってこなくていいからね』
母親からのLINEを見ながら、私は暇を持て余していた。
『今何しとるん?』
一件のLINEが届く。
ああ、先週友達が入ってるサッカーサークルの大規模飲み会で仲良くなった男の子だ。
『実家帰れなくて暇してる』
『俺も』
『渋谷にパフェ食べに行かない?』
彼の実家は九州で同じく実家に帰れず暇だったらしい。
思いつきで渋谷にパフェを食べに行くことになった。
二人で遊ぶのは初めてだったけど、なんとなく楽しかったことを覚えている。
『今日の夜友達と会うけん。それまで家いさせてくれん?』
今思えばヤリモクだったのかもしれない。
当時の私は純粋だったため、言葉の意味をそのまま捉えて彼を家に招くことにした。
気付いたら、寝ていたらしい。
時計は23時をさしていた。
『友達との予定大丈夫なの?笑』
『あ〜、LINE入れとく。おやすみ』
その日は二人とも疲れており、ただ隣で一緒に寝た。
そこから、私たちは定期的に会うようになった。
数回会ったタイミングで彼には同じ大学の彼女がいることを知った。
彼女はきっと良い気はしないんだろうな。
そう思いながらも一緒にいると楽しかったから定期的に会っていた。
数ヶ月が経過し、季節は夏になっていた。
『正式に俺と付き合ってほしい。彼女と別れたから』
こうして彼と私のお付き合いが始まった。
もしかしたら、いけない略奪愛だったのかもしれない。
当時の私に略奪の意識はないし、私も彼も互いに惹かれ合っていたのは事実。
別れて10年以上経つが、真剣交際で三年付き合った。
恋愛においてはハプニングが大事だと言うが、まさに神様が与えてくれた恋だったのかなと思う。
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