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奇跡の再会
まるこ
公開日|2022.03.16
更新日|2022.03.16
これは私が大阪に住んでいた時の話です。
私は山口県の大学を卒業して大阪の企業に就職しました。
就職した会社が都会のど真ん中だったことから私は会社の近くの大都会で一人暮らしを始めました。
2年付き合っていた彼氏は同じ大学の1年後輩。
つまり私の卒業と同時に遠距離に。
これが理由となり新生活が始める前に別れました。
お互いキライで別れたわけではなく、それぞれの将来の事を考えたベストな方法。
とはいえ新生活が始まってもずっと毎日彼を思い出して泣いていました。
これが23歳のこと。
大阪での生活も1年経ち、2年経ち。
友達がたくさんできました。
仕事も順調。
毎日楽しく過ごしていました。
元カレの事は楽しい生活のおかげで自然と忘れていました。
そんなある日の事。
このとき私は25歳。
お昼休みにランチを買いにいこうとコンビニに向かっている時でした。
「まるこ??」
後ろから誰かに名前を呼ばれた気がして振り返りました。
するとそこには遠距離を機に別れた元カレの姿がありました。
「え!?」
私は驚きすぎて言葉が出ませんでした。
というのも私たちが出会ったのは大阪市内でも特に大きな繁華街で、ものすごい数の人が行き来する場所だったからです。
二度と会えないし、会わないと決めた人でした。
でも心のどこかで会いたいと望んでいた人でした。
これだけでも奇跡なのですが、聞けば彼の職場は私の職場から徒歩3分のところにあるということでした。
つまり私たちは知らないうちに同じコンビニを利用していたのです。
私が大学を卒業した1年後、彼も卒業。
その後大手企業に就職した彼が全国数百カ所ある営業所の中から配属されたのがたまたま私のご近所だったのです。
私たちはこの再会を機に再び連絡を取り合うようになりました。
今度は友達として。
私たちは恋人としてではなく、
友達としてこそベストな関係が築ける。
神様がそう思って与えてくれたチャンスなんだなと思いました。
その数年後、彼は職場の女性と結婚。
これを機に私はそっと去りました。
悲しい別れをしたとしてもその別れには必ず意味があるのだと気づかせてくれた貴重な体験でした。
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