フレネミーとは友達のように近づいてくるけれど、実は敵である人のこと。
敵ですから、深く関わってしまうとさまざまな害があるため注意が必要です。


今回はフレネミーについて掘り下げてみましょう。

フレネミーの見抜き方、狙われやすい人の特徴、対処法など紹介していきます。

目次

そもそもフレネミーとは


フレネミーという単語を初めて聞いた人もいるのではないでしょうか。

実は筆者も今回の記事を執筆するにあたって初めて知りました。

フレネミーとはフレンド(友達)とエネミー(敵)を組み合わせてできた造語です。

意味は「友達のように振る舞う敵」というような意味を持ちます。

親しげに近づいてきて友達のように接してくるのに、実は裏で悪口を言っていたり、陥れようとしていたりしているような人のことです。

筆者もフレネミーという単語は知りませんでしたが、そのような人物には人生で何度か遭遇した経験があります。

学生時代にもいましたし、会社員時代にもそのような人はいました。

とくに転校したときや、転職したときなどに現れました。

彼らは気さくで親切な人のように近づいてくるので、右も左もわからない不安でいっぱいな状況ではとてもありがたい存在に感じるため、ついつい心を開いてしまうのです。

しかし、裏では自分の情報を他者にベラベラしゃべっていたり、過剰にこちらの心に踏み込んでこようとしたのを覚えています。


フレネミーに目をつけられると、なんらかの対処をしないとドンドン付け込まれて悪い状況に追い込まれる可能性があります。

以下ではフレネミーについて学び、対処法を身につけましょう。


フレネミーの見抜き方


まずはフレネミーがしがちな行動や特徴を紹介します。

当てはまるからといって、必ずしもフレネミーとはかぎりませんが、警戒して安易に心に踏み入らせない対応が大切です。


陰で人の悪口をよく言う

フレネミーと見分けやすいのが二面性がある点です。

誰かの悪口ばかり言っている人はフレネミーに該当する可能性があります。

とくに「いつもあの人と仲良さそうなのに、いないところではいつも悪口言うんだ」なんて姿を見せる人はフレネミーだと断定してもよいでしょう。


他人の秘密をバラす

フレネミーは一見すると信頼できる友達のように感じることがあるので、気づかずにプライベートな話をしてしまう人もいます。
しかし自覚のある無しに関わらず、他人を陥れて楽しむ傾向があるのがフレネミーです。

そのような性格から人から聞き出した秘密の話を他人にバラしてしまうような面があります。


劣等感が強い

フレネミーになりがちな人は自己肯定感が低く、性格や見た目、組織内の立場など何らかの劣等感を抱えています。

劣等感があり幸せを感じにくい性格のため、他人が幸せになることを許せません。
自分自身を極端に卑下して、いつも他人を羨んでいるようなタイプの人がいたらフレネミーかもしれません。


ネガティブな負けず嫌い

負けず嫌いにも種類があり、勝ちたい気持ちを頑張る原動力にできるようなポジティブな負けず嫌いもあれば、陰湿なネガティブな負けず嫌いもあります。

友達の結婚や昇進などは本来なら一緒に喜んであげるべき出来事です。

しかし、フレネミーの性質がある人であればそれを悔しがります。

「あの子が結婚できるなんて信じられない」「ゴマすりで昇進したんだ」などネガティブな言葉をつぶやくのです。


人の不幸が楽しい

自己肯定感の低さやネガティブ思考な面から、フレネミーは幸福な気持ちを感じられない傾向があるもの。

自分自身が不幸だと感じているため、身近な人が幸せになることに嫉妬心を抱きます。

それだけに留まらず、身近な人に降りかかる不幸に暗い喜びを見出すのです。

他人にあった不幸をどことなく嬉しそうに話す人はフレネミー度が高いといえるでしょう。

身近な人だけではなく有名人などの不幸を喜ぶのもかなり怪しいです。


フレネミーに狙われやすい人の特徴


フレネミーは付け入りやすい人を見つけて罠にハメようとしてきます。

ではどのような人がフレネミーの餌食になるのでしょうか。

ここではフレネミーに狙われやすい人の特徴を紹介します。


大人しくお人好し

フレネミーは自分に歯向かってくる相手は好みません。

自分が敵だとわかると仕返しをするような人は苦手なのです。

そのため嫌なことがあっても何も言い返さない大人しい人や、すぐに許してくれるお人好しタイプに近づいていきます。

自分が自由にコントロールしやすい相手が好きなのです。


あまり大勢とつるまない人

フレネミーは支配しやすい相手を選んで近づきます。

そのため困ったときに助けてくれる相手が少ない人を選びがちです。

職場に来たばかりの新人や、集団のなかで孤立している人などがフレネミーの大好物だといえます。
周囲に知り合いが少ない相手に親切な人を装って近づいて、自分に心を開かせようとするのです。

声をかけられたほうも寂しい状態なのでついつい心を許してしまいます。


他人を疑わない

フレネミーは友達と見せかけて相手を罠にハメるのが大好きです。

そのため自分の行動や言動を疑ってくる相手はすんなり騙されてくれなくて、得意ではありません。

なんでもすんなり受け入れてくれる他人を疑うことを知らない人をターゲットにします。

他人を信じる気持ちは本来であれば長所です。

しかしフレネミーはそんな純真な心を踏みにじってくるのです。


誰にでも優しい

フレネミーは誰にでも優しい善人に劣等感のような気持ちを持っています。

優しさや親切さを演じて他人を陥れようとする自分の惨めさを実感させられるからでしょう。

そのため善人に対して敵対心に近い気持ちを持ちます。

「なんとかして不幸な目にあわしてやろう」と考えながら忍び寄ってくるのです。


みんなに好かれている

フレネミーとよばれるような傾向がある人は周囲からは距離を置かれていたり、軽んじられたりしているものです。

周囲の人は「あいつはロクな奴じゃない」と気づいています。

そのため自分とは真逆の存在である集団の人気者タイプに嫉妬心を持っているのです。

「あいつを不幸な目に合わせたい」「人生上手く行っているのが腹が立つ」そんな心理から人気者タイプを罠にハメようとします。


フレネミーに狙われたときの対処法


フレネミーのターゲットにされたときは、放置するのは危険です。

どんどん付け込まれて面倒なことになります。

ここではフレネミーに狙われたときの対処法を見てみましょう。


大切な話はしない

フレネミーはターゲットから情報を引き出して、それを周囲に言いふらしたり、不利な立場に追い込んだりするために利用します。

そのため秘密の話や大切な情報などは教えないことです。

世間話や仕事上必要な話のみに留めておきましょう。


プライベートでは付き合わない

フレネミーは心を許すとずけずけとテリトリーに踏み込んできます。

意識しているかの有無に関わらず相手の心を支配して、自分の好きなようにコントロールしたいと考えているのです。

それを防ぐには完全に関わらないのがいちばんですが、職場だと関わらざるを得ない場合もあるでしょう。

そのようなときは最低限の付き合いだけにして、プライベートでは一切付き合わないようにするのが対処法です。


周囲に相談する

集団のなかで孤独な人や弱い立場の人をターゲットにするのがフレネミーの特徴。

仲間が多い相手は支配してコントロールするのが難しいと考えるからです。

フレネミーのターゲットになったときは協力してくれる仲間を作るのが効果的。

周囲の信頼できる人に相談するのがおすすめです。

誰もいないなら職場にあるハラスメントなどの相談窓口でもいいと思います。

ひとりで対処しないほうがフレネミーを撃退できるはずです。



「フレネミーに狙われやすい人の特徴」についてよくある質問

フレネミーに狙われやすい人の特徴に関して、よく出てくる質問をご紹介します。


フレネミーとは何ですか?

フレネミーとは、「友達のように振る舞う敵」という意味を持つ言葉で、実際は敵意を持つ人のことを指します。

彼らは友達のように親しげに接してきますが、裏では悪口を言ったり、陥れたりする傾向があります。

フレネミーは、他人の不幸を楽しむことがあるため、注意が必要です。


フレネミーに狙われた場合、どのように対処すべきですか?

フレネミーに狙われた場合、大切な情報を共有しないようにし、プライベートな付き合いを最小限に抑えるべきです。

また、1人で解決しようとせずに仲間を作るのも有効です。

まとめ

今回はフレネミーに狙われやすい人の特徴や対処法などを紹介しました。


学校や職場など集団のなかにフレネミーに該当するような人は大抵いるものです。

入社したばかりのときなど立場が弱いときに狙われやすいので注意しましょう。


「この人フレネミーかも」と気づいたら関わらないのがおすすめです。

そしてできるだけひとりで対処しないこと。

仲間を作ったほうがフレネミーを撃退しやすくなります。