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leisure plan
まゆ
公開日|2024.04.30
更新日|2024.05.02
緊急の仕事の連絡が入りデートが中断された数日後、世間はあと少ししたらGWに突入となるその前の期間。私もあちらもその日はGWと関係なく仕事が休みと分かっていた。が、私は今まで一度も自分から日にちを設定して会いたいと言った事は無くこの日も自分から会いたいとは言わなかった。本音を言えばGWに入ってしまえばしばらく会えなくなるのが分かっているのだから、あちらから誘って欲しい。けれどその日は「食と音楽の野外フェスに家族で来てるよ」という文と共にアーティストのライブ中の写真が送られて来た。今日じゃなくともフェスは数日開催するのに、私もあちらも休みが被る日に行ったんだ。家族サービスならGWに入ってからやればいいのに。
そう過ると面白くなくなり「次はまゆと来たい」というとって付けたような文面に「私は遠慮しとくわ、楽しんでね」と返し、以降もマメに「次○○が歌うよ」「疲れてきた」などには一切返信せず。夜になっても返信しなかったが僻んでいると思われるのも面白くないので「○○の歌、まゆと一緒に聴きたかった。一日中まゆの事考えてた」という文には「誰と聴いてもいい歌はいい歌だよ、おやすみ😊」と返しシャワーでも浴びようと立ち上がる。と、またLINEが入り「まゆ大好きだよ、会いたい、本当に大好き、うざい?」などとあった。こっちがつれなくなった途端にいつも好き好き騒ぐの、ちょっとうざいかな…(笑 とは思ったが言えるはずもなく「うざくなんかないよ、ありがとう」と返す。そして「明日会えないかな」とも。「今日一日野外に居て疲れてるのに明日仕事でしょ?休んで」と言ってみたが「なら明後日、お願い」と来て仕方なく「分かった」と答えた。
女房も子供も義母まで一緒に暮らす康弘は性格的には相性が良いのに環境が非常に付き合いにくく、女房しか居らず環境が付き合いやすいダイキは性格的に合わない。ダイキからは「今週末会いたい」と連絡が来ていたが、用事は無かったが会いに向かうのが面倒で適当な理由を付けて断った。すると一度半年離れていたからか以前のようにあからさまに罵倒したりは無くなったが「なら仕方ないね」と来たきり連絡が途絶えている。2年も一緒だからよく分かる、これは罵倒出来ない代わりの沈黙だ。ダイキはいつも、私を好きな時に呼べる道具だと思っていて用事があり断ると心底期機嫌が悪くなる。このまま一生連絡が来なければいいのに、そう思いながらLINE画面を閉じた。
その日の夜、恵美と通話しているとやすからLINEが入った。通話はイヤホンマイクでする為スマホの画面を確認出来るので「一瞬LINE確認するね」と恵美に断って画面を開く。すると「GW明けにどこか一緒に行きたいな、と思って検索したらバラが綺麗な植物園見つけた。行かない?」とあった。「彼氏から?」と言う恵美に「ああ、うん、植物園に行こうって」と答えると「いいなぁ」と返る。「セックスが無いお出掛けもたくさん提案して連れて行ってくれるって、本当に好きだからだよ。私らはホテルしか行かないし、どこか遊びに行こうとも誘って貰えない」「2人はまだ付き合い始めじゃん」という会話をしたが、確かにやすはレジャーによく私を連れて行きたがる。話しているとまたLINEが入り「チューしてる鳩、撮れた」という文に手すりに止まりキスしているような二匹の鳩の画像が添えられている。配慮が無かったり思うように会えなかったり、そんな所はあっても遠出を提案してくれたりこういう写真をくれる所はやっぱり可愛い、つい頬が緩んだ。
が、約束の日は彼の仕事の終わり時間が遅くなってしまった。今から会ってもあまり時間が取れないから止めにしようかと提案したが「少しでいいから会おう、じゃないと次会えるのGW明けになっちゃう。待てないよ」と懇願され会う事に。会ったのはそんなに前では無いけど、ホテルのベッドでじっくりセックスするのは久しぶり。遅い時間から会った私達は、部屋に入るなり激しくキスしながら服を脱ぎベッドで重なった。私が下になるシックスナインに誘導され「軽く噛んでいい?」と聞かれ舐めている途中噛まれると、僅かな痛みと快感が混ざり合いそれだけで絶頂しそうに。私が奉仕する番になり今度は私が彼が一番喜ぶ乳首への愛撫を施す。その後何度も指で中を刺激され挿入前に何度もイッたが、少し会う期間が空くとやっぱり彼のものは入りにくい。太さがかなりあるので先端を入れる時に時間が掛かるが、奥まで挿入してしまえばその太さも固さもこの上もなく気持ちが良い。挿入中も彼は胸を触ったり私の手を取り指を舐め、挿入以外の刺激もくれるので私は何度も達してしまう。
いつもより時間が無いのでセックスは一回だけ、後はベッドで寝転んで会話して過ごす。横向きに寝る私を彼が後ろから抱き抱えながら仕事の話をする、その時間が私はいつもリラックス出来るから大好きで、私の髪に唇をぴったり付けて話すのも抱き抱えられている密着感もたまらない。ただ…あともう少し一緒に居たい、そう願ってみても無情にも時計は進む。もう帰る時間だが、次は来週か再来週に約束が入っているのでさほど寂しくない。車で送られいつものように降り際にキスして別れた。不倫恋愛は辛い事の方が多い、多いのに一度好きになってしまうと止められない。どんなに辛くても彼の声を聞き肌に触れると、その辛さを全て忘れてしまえるくらい満たされもするから。
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