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boy
まゆ
公開日|2024.11.22
更新日|2024.11.22
「あのさ、断ってくれていいんだけど…今日まゆさんが付けてるブラジャー、欲しい。お金も払うから!」
しばし雑談しながら車を走らせていたが、裕太がそんな事を言い出した。
「私の?こんなおばさんのブラジャーなんか要る?(笑」
笑って聞くが、裕太は性的嗜好が年上好きなのだから、おばさんのブラジャーでいい、のではなくおばさんのブラジャー“が”いいのだろう。
「まゆさんのがいい、どうしても欲しい、買った値段より高く払うからお願い」
そう懇願する裕太に
「そんなお願い初めてされたわ、買って2年も経ってるやつだけど、そんなのでいいならタダであげるよ」
と返す。そのブラジャーのお礼のつもりか、裕太は割り勘でホテル代を払おうとする私を制し支払いを済ませると、口数少なに階段を上がり始めた。「俺、ラブホテルも一回しか来た事無い…ちょっと緊張してきた」そんな事を言いながら歩く裕太の後を歩き部屋に入ると、裕太が抱き付いて来てブラジャーを外した。
「可愛い模様、高そうなやつだけど本当に貰ってもいいの?」
「値段はそれなりにしたけど、新品てわけでも無いし下着は割りと数持ってるから。そんなので良ければ」
そう返すと「めっちゃ嬉しい、今日の記念!あ、でも多分後で…触ったりしながら一人でする時使っちゃうかも」と嬉しそうに言う。
「あげたものだから自由にしていいけど、ブラジャー、パーカーのポケットに突っ込んで帰るの?職務質問とかされた時ヤバそう(笑」
「その時は連絡するから証言してよ、盗んだんじゃなく、私があげたんですって(笑」
そんな会話で緊張がほぐれたのか、ベッドに入ると裕太から胸に愛撫して来て自然とセックスに突入した。自分では『テクもそれなりにあると思うし、アレもデカい方だと思う』と言っていたが、実際は愛撫はぎこちなくペニスも見てきた男の中では小さく細い方、自信の割にはたいした事は無いが、何しろ彼は若い。その逆のギャップすら可愛らしい。そして挿入するとすぐに果てた。こちらは性的な満足感を得たくて寝ているわけではなく、興味から寝ているので満足などしなくても構わない。が、プライドが許さなかったのか
「すぐイッちゃってごめん、次はまゆさんをちゃんと満足させるから」
と気まずそうに言う。そんな彼に意地悪がしたくなり
「私を満足させようなんて思わなくていいよ、逆に今日は裕太くんを骨抜きにしてあげる」
と言い、裕太を仰向けに寝かせると彼のものを口に含んだ。こちらはそれなりの人数経験し、口でするテクニックも身に付いている。まだ19歳の経験の浅い少年を射精させるなど造作もない。事実睾丸を舐めながらディープスロートすると「あ、やばい、玉舐められるの初めて…」と言うや否や、裕太はすぐに2度目の射精をした。面白いようにこちらのテクニックに完敗する裕太は、無邪気で可愛い。そしていくら裕太が私を骨抜きにしたくとも、そこは経験の差で私が勝つ。あっという間に射精させられた裕太は恥ずかしそうに「まゆさん、凄い」と笑った。
ただ私も初めての経験となる事があり…よく精液は苦い、と表現されるも私は一度も感じなかったが、裕太の精液ははっきりと苦味を感じた。これがいわゆる精液の苦味か、と思うと同時に仰向けに寝た裕太の腹部が見事に割れたシックスパックなのを上目遣いで見て、体そのものが、やはり寝てきた同年代の男よりはるかに若いとも思い知らされる。ただ、康弘はシックスパックまではいかないにせよ体は若い。肌も綺麗だし筋肉も付いていて精悍で、そこも好きで離れがたい要因となっている。
そして寝てみて改めて実感したが、私は年下の若い男に魅力は感じない。これが男性の場合は若ければ若い程有り難がるし、年下は魅力が無いと言う男はほぼ居ないはず。でも女の場合は、男の若いという部分のみに価値を見出だす事はあまり無いのかも。女はテクニックが無かろうが感度が悪かろうが顔が多少まずかろうが、ただ“若い”という一点のみでも価値があるとされるが、私の場合は何度もすぐに勃起出来る事や体力はあれど、他に魅力というものは若い男には見出だせない。
今回も本当にただの興味本位、自分の経験の最年少記録に加えたくてしただけの事。裕太は帰り際「次は中でもう少し長く持たせたいから、リベンジさせて」と言ってきたが次会う気も無い。あちらも年上に遊ばれてしまった、という事にはなるが、逆に四十路に本気になられて追い回されるより遊ばれてそのうち連絡が断たれるくらいの方が、後腐れもなくて良いだろうし。
そんな年下の味見をしたり友人と夕食を楽しんだり康弘を忘れようと勤めるうち、また連絡が来て元の鞘に戻ってしまった。そしてそんな最中にダイキからも復縁を迫るLINEが。この男は本当に、私を馬鹿にしている。復縁を断る度に「デブ、不細工女、痩せろ」など罵詈雑言浴びせるくせして一ヶ月も経過すると「久しぶり、話しようよ」などと宣(のたま)う。「馬鹿にしてるの?話なんかしたいわけないでしょ」と打つと
「人が仕事のストレス抱えて辛い時に、そんな言い方しか出来ないのかよ」
と返してきた。どの口が言っているのかと呆れて笑ってしまうが、こいつとただの話をするだけですら出掛ける気にならない。
一番好きでも上手くいかない、全く好きじゃないが執着される、合間にマチアプを通してアプローチして来る男と寝ても気が晴れない。
私はいつも、満たされない気持ちを抱えたまま。
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