夫の浮気に気づいてしまうことがあります。

このようなとき「裏切られたけれど、離婚は避けたい」そう考える妻もいるでしょう。

どちらかの浮気から、夫婦関係を再構築するのは簡単ではありません。

しかし、成功している夫婦もいます。

今回は浮気発覚から、夫婦関係をやり直す難しさと向き合いながら、再構築の方法を考えてみましょう。

目次

浮気されて関係を再構築できるのか



夫の浮気が発覚することがあります。
そんなとき裏切られた妻はどう行動すべきなのでしょうか。

「子どももいるし、仲直りできないだろうか」と夫婦関係を再構築したいと考える人もいるでしょう。

浮気をされても愛情が冷めなければ、離れがたい気持ちになるものですし、家族がバラバラになってしまうのに抵抗を感じる場合もあります。

夫が深く反省して「もう絶対に浮気しない」と平謝りすれば信じたい気持ちにもなるもの。

あれこれ考えると関係を再構築したいと考えるのは理解できます。

再構築を選択するのは間違いではありません。
しかし、成功させるのは、困難だと覚悟するべきでしょう。

浮気された事実を頭から完全に消し去るのは難しいもの。

思い出して気持ちが乱されることもあります。


心から夫を信用できる日は訪れないかもしれません。
ふとした弾みで浮気したことを責めてしまう場合もありえる話。

これは妻も夫もどちらにとっても、苦しい状態です。


夫婦関係を再構築するときには、これらを乗り越えなければならないと覚悟する必要があります。


再構築するにあたって覚悟すること


浮気からの再構築を成功させるには、乗り越えなければならない困難があります。


ここでは覚悟しなければならないことを見てみましょう。


浮気された傷は簡単には癒えない

夫婦関係において浮気は、重大な裏切り行為です。
パートナーに浮気をされると、愛している気持ちが大きいほど、心の傷は大きくなるでしょう。

浮気をされて負った傷は想像以上に深く、治りにくいもの。

忘れたつもりでも、ふとした瞬間に心の傷が痛む場合もあります。


夫の帰りが遅いと、浮気を疑って胸が苦しくなることもあるでしょう。
テレビやネットで不倫の話題を見るだけで、傷が開く人もいます。

傷が癒えるのに数年かかる場合もあれば、ずっと抱え続けることになる場合もあることを覚悟する必要があるのです。


時間がたっても許せるとは限らない

「浮気されても、いずれ時間が解決してくれる」そんなふうに考えるかもしれません。
時間とともにパートナーの浮気を「すぎたこと」と受け入れて許せるタイプの人もいます。

しかし、どんなに時間がすぎようとも、浮気された事実が過去にならない人もいるもの。
そのような人は夫婦関係を続けている間ずっと、わだかまりが残り続けます。

そうなってしまうと、やがて気持ちが冷めて、仮面夫婦のような状態になったり、結局離婚を選択することになったりしてしまうでしょう。


パートナーを信じられなくなるとお互いに苦しい

浮気をされると、いままで通りには夫を信じられなくなります。

その結果、夫の行動や言動を疑うようになるのです。

残業で帰りが遅くなったと言われても、女性と会っていたのではないかと考えてしまいます。
「愛している」と言われても、浮気を隠すために甘い言葉でごまかしているように感じるでしょう。

夫婦関係でパートナーを信じられないのも、信じてもらえないのも苦しいもの。

その苦しみを乗り越えなければならないのです。


開き直られることも

浮気からの再構築は、浮気をした側も気まずい面があります。
浮気をしたことを、たびたび責められたり、行動を信用してもらえないなど、自業自得とはいえ、つらいもの。

そこで意思の弱い男性だと、開き直ってしまうケースもあります。

「スキンシップに応じない妻が悪いんだ」「子どもばかりで、構ってくれないから」と責任を妻に転嫁するのです。

「自分は悪くない」とか「責任は妻にもある」そんな態度を取られると、再構築に向けての努力がバカバカしく感じられてしまいます。


ふたたび浮気をする可能性もある

夫婦関係の再構築で一番の心配は、ふたたび夫が浮気をする可能性があることです。

浮気癖のある人はなかなか、その習性から抜け出せません。

発覚したときは反省をしても、ほとぼりが冷めるとまた妻以外の女性に目移りしてしまいます。
そもそも反省すらしておらず「次はバレないようにしよう」と考えている場合もあるもの。

時間をかけて再構築に成功しても、ふたたび浮気をされて台無しになってしまうなんてケースも珍しくないのです。


浮気から夫婦関係を再構築するメリット


離婚すべきか、関係修復すべきか迷っている人もいると思います。


ここでは浮気から再構築するメリットを確認してみましょう。


生活水準が変わらない

家計の大部分を夫の収入に頼っている場合、離婚をすると経済的な不安が発生します。
「慰謝料と自分の収入だけで、暮らしていけるか心配……」というケースは少なくありません。
子どもがいる場合はなおさら心配でしょう。

その点、離婚をしないで、夫婦関係の再構築に成功すれば、それまでと変わらない生活水準をキープできます。


自分優位な関係に持ち込める

夫には浮気をした負い目や罪悪感があります。
そのため、大切にしようという気持ちや、遠慮する気持ちを妻にもつもの。


結果、妻が優位な夫婦関係ができあがるのです。
夫をコントロールしやすくなる面があるでしょう。

しかし、あまりに無茶な要求をしたり、夫の自由を過剰に奪ったりすると、再構築に失敗してしまうため、注意が必要です。



世間体を保てる

大抵の働いている人は、離婚をすれば職場に報告しないわけにはいかないでしょう。
働いていない場合でも、近所や親戚に知られる可能性は高いもの。

離婚が珍しい時代ではないですが、それでもあることないことを噂する人はいます。
それが精神的な負担になる場合もあるもの。

離婚をしないで再構築をすれば、噂の的になることはないでしょう。



両親がいる状態で子育てができる

子どもがいる家庭であれば、再構築をすれば両親がそろっている状態で子育てができます。

離婚をして両親が離ればなれになるとか、転校するなど、環境の変化を子どもに味あわせなくてすむでしょう。

しかし、離婚をしなくても、夫婦喧嘩ばかりで険悪な環境だと逆にデメリットになります。

再構築に成功していないとメリットになりません。


浮気を受け入れ、再構築を成功させる方法


再構築をするときに、どんな点に気をつけるべきなのか。


ここでは再構築を成功させる方法を紹介します。


曖昧なままにしないでしっかり話し合う

お互いの気持ちを伝え合うのは大切です。

浮気をされて傷ついたこと、すぐには信用回復できないことなど、曖昧なままにしないで夫に伝えましょう。
夫も妻に抱いている不満や、再構築に向けてどう自分が変わるのか話すのです。

再構築中もお互いに思う所があるなら、隠さずに伝えるようにしましょう。
お互いの気持ちを知ることで、どう行動すべきかが、わかるのです。


浮気の話題は蒸し返さない

浮気をされた側は被害者です。


自分を傷つけた夫を責めたくなる気持ちは理解できます。
しかし、再構築すると決めたのですから、やりすぎはNG。

浮気の話題を蒸し返すのは、やめるべきです。

いくら浮気をした夫が加害者とはいえ、いつまでも責められるのは嫌なもの。
「こんなことなら離婚したほうがいい」と夫から再構築を拒否される場合もあるでしょう。



オープンな関係を意識する

どちらかが浮気をした夫婦には、拭いきれない不信感があります。
浮気をされたほうは、パートナーを信用できないものですし、浮気をした側もパートナーの本心がわからないと不安になるもの。

再構築を成功させるには、隠し事のないオープンな関係を意識するべきでしょう。


お互いを疑うような要因を発生させない配慮が必要です。


スキンシップをする

夫婦関係の再構築にはスキンシップも欠かしたくない要素です。

浮気された直後にはそんな気持ちにならないかもしれませんが、ある程度時間がすぎたら、手をつなぐ、ハグやキスなど肌の触れ合いから遠ざからないようにしましょう。

スキンシップがないままだと、気持ちは近づきませんし、やがて離れてしまいます。

もし、いつまでもスキンシップを取る気持ちになれないなら、再構築すべきではないのかもしれません。



浮気されたことを忘れられなくても許す

夫婦関係を再構築するにあたって、浮気された事実を忘れるのは無理かもしれません。
しかし、忘れられないからといって、いつまでも夫を責めるのはやめるべきです。

再構築とは、相手の過ちを許すこと。



浮気を忘れられなくても、受け入れるしかありません。
夫を許せない気持ちは理解できます。


しかし、いつまでも許せないなら、別れてしまうほうがお互いのためです。

まとめ

浮気から夫婦関係を再構築するのは簡単なことではありません。

挑戦して失敗する夫婦も多くいます。

浮気されて芽生えた不信感は簡単には拭えないのです。

それでも再構築に取り組むなら、浮気をした夫を許してあげる度量が必要といえます。
どうしても難しいときは再構築にこだわらず、離婚を検討するのも、ひとつの方法です。

自分にとって最善な選択をしてください。