キーワードで探す
あの頃に戻れれば…と思う介護施設での恋愛談
しゅうすけくん 男性
公開日|2022.11.12
更新日|2022.11.12
私が社会人3年目の時の話です。
私は新卒入社で介護施設に勤めていたのですが、その法人グループの新年会の二次会で彼女と出会いました。
年は4つ違いで彼女が年下でしたが、かなり積極的にアプローチされたと思います。
出会った日はお互いに酔っぱらっていたこともあり、深い話はできませんでしたが、後日飲みに行こうということになり番号を交換しました。
その日からお互いにメールのやり取りをしながら、同じアニメが好きなこと、お互いにお酒が好きなこと、食べることが趣味で食事の好みが合うことなどが分かり、なんとなく好意がわいていきました。
忘年会から一週間もたたず、お互いに時間を合わせ飲みに行こうということになり、彼女の行きつけのお店に行くことになりました。
それまで、女性と二人で食事に行く際はいくらか緊張していたのですが、彼女とは不思議とそんなことはなく、まるで昔からの幼馴染に会って食事に行く感覚でした。
何を話したのか細かくは覚えていません。
他愛のない話で笑わせて、笑わされて、好きな物を食べて飲んで、彼女の笑顔に癒されながら、本当に楽しい時間でした。
会って数分しかたっていないのではないか?と錯覚するほど濃密な時間でした。
その日、私は彼女に告白され付き合うことになりました。
それからの毎日は本当に楽しい日々でした。
彼女と野球観戦へ出かけたり、美味しいお店に足を運んだり、映画を見に行ったり、そんなことが本当に2倍も3倍も楽しいと思える日々でした。
彼女さえいれば他に何もいらないはずだったのに、私はその日々を終わらせてしまいます。
当時どうしても自分に自信が持てなかった私は、一念発起し転職しました。
当時私は彼女よりももらっている給料が少なく、どうしても彼女に見合う男になりたかったのが理由です。
しかし、転職先がブラック企業で私は入社後すぐに心を病んでしまいます。
完全に自信が喪失した私を彼女は応援し励まし続けてくれました。
それでも疑心暗鬼と、自分のつまらないプライドのせいで彼女に冷たい態度や言動をするようになっていきました。
そしてとうとう彼女と会う機会も減り始め、その後間もなく別れました。
彼女と幸せになるために起こした行動なのに、それを見失い最悪な結末を迎えてしまいました。
今でも、目が覚めたら全てが夢で、彼女が目の前に現れてくれるのではないかとおかしな妄想をすることがあります。
無くしてから気づくことが多い私の人生ですが、彼女ほど真剣に私を愛してくれ、真剣に愛した女性は他にはいません。
素敵な日々を経験させてくれた彼女に感謝と、幸せでいてほしいと心から願っています。
もっと読みたい!あなたにおすすめの記事はこちら
ログインをすると利用出来ます
コメントを書く