淫乱

まゆ

まゆ

公開日|2023.06.15

更新日|2023.06.15

ダイキの我儘勝手に疲れ果て、会いに来いと強要されても返答せずにおいた。性欲の強いダイキはとにかく我慢が出来ない。私が相手をしなければ、必死になって相手を探すはず。最初に出会ったサイトを覗くと『ダイキ』の名前で相手を探す男が。ちゃんと探してるなら、こちらには戻るつもりも無いのだろう。サイコパスな彼は、上手に人を操り自分へ関心を向けさせ、いざ自分に関心が向き相手が自分に情を持った途端容赦なく本性を現す。私はもうたくさん、他の女に任せたい。


ただ、ダイキと会っていた曜日がぽっかり時間が空いてしまい…空虚にも。何気なく、ダイキがいるかをチェックしたついでに自分のメールボックスも覗いてみる。すると未だにメールが来ていた。最新のメールを開けると、鍛え上げた体にアゴヒゲ、ツーブロックの髪の男性の写真が。私より年下で、多分30歳くらいだろう。イケメンだけどいかつい印象。こんなに容姿が良いのにわざわざサイトで相手を探すんだ…と思いながら、話すだけならと思い返事を返してみた。相手は直樹という名前で、年齢は予想より少し上で同じ年代の39歳だった。通話で話せる?と言われ応じたら、もう「今日の夜会おうよ、車出すから」と来た。いつかのシュウと同じで、この手のイケメンはとにかく積極的だ。尻込みした私が「タイプが違うけど…私はイケメンに相手して貰えるような容姿じゃないよ?」と言うと「好みだよ、どこまで行けばいい?」と下がらない。乗せられその日の夜に会う約束をしてしまい、通話を切って小さく笑う。


8ヶ月かそこらの間に、結婚以来15年旦那以外とした事が無かった私は、経験人数が三人増えた。その上今日もまた一人。8ヶ月前の私は、想像すらしていなかった。一生私は、モラハラで勃起力の衰えた旦那の鎖に縛られ今後一度もセックスをせずに人生を終えるのだと諦めていた。40歳に近づく年齢の女としても終わりかけの自分に、こんなに需要があるとも思っていなかった。正直、返信すれば簡単に相手が見つかる。面白いように。


私って、こんなに淫乱だったんだ。


そう思いながら、外出する理由は仕事帰りの女友達に会ってくると言おうか…と考えつつ階下に降りたら、旦那は太った腹を出したままリビングで飲むだけ飲んで寝ていた。飲んだ缶を旦那自身が片付けた事は一度としてなく、今日も空き缶はテーブルに置かれたまま。息子らも友人の家に泊まり朝まで帰らない。ここに私を気にしてくれる者は誰も居ないが、逆を言えば出ていく私を注視する者も居ない。言い訳すらせずに外に出て少し歩いた場所で待っていると、やがて磨かれたハリアーが前に停車した。


降りてきたのは、写真より見た目がかなり良い男だった。ツーブロにツイストパーマ、アゴヒゲを生やした顔立ちは整い、胸板も腕も筋肉が付いていて、薄いシャツ越しにかなり目立つ。「まゆ?助手席乗って」そう言いながら手を取り誘導する彼に言われるまま、車に乗った。


磨かれた外観と同様、車の中も綺麗に手入れされていて、芳香剤の香りと洋楽のリズムが心地良い。少し走ったら何も言わず胸に手を伸ばされた。「大きいね」と言われ「そう、かな」と答えるうち、ホテルが見え出した。部屋に入るなり、紳士だった彼、直樹は豹変した。後ろから私を捕まえ、立ったままブラジャーをずらす。「胸も尻もかなり好み、犯させて」そう言いながらぴったりくっついた彼のペニスは服越しにも分かるくらい膨らんでいた。


私は淫乱だし変態だし、Mだ。強引にされるのは嫌いじゃない、むしろ好きだから直樹の性的嗜好に合致する。嫌がったり怒る事なく言いなりになる私を直樹は満足そうに押し倒し、脱がせると指で責めた。潮まで噴いた私を見て「すげえスケベだな、最高」と笑う。絶頂してもしても許して貰えず、指責めと正常位の挿入を繰り返された。鍛え上げた体にのし掛かられ奥まで突かれる快感と、引き抜かれ指でGスポットを刺激される快感が交互に、止めどなく来る。感じすぎて意識が朦朧としたが、直樹は尋常じゃない体力の持ち主らしく平然としている。何より、なかなか射精しない。そしてダイキもSだが直樹はそれ以上にSで、激しい言葉責めが好きらしい。「なあ、人妻だよな?俺の○○○を○○○の奥までぶち込まれてる姿、旦那が見たらどう思うだろうな」など囁く。


最後はベッドの端に手をつかされ、立ちバックで挿入された。突かれながら背中から臀部にかけ、爪をごく優しく立てながら撫でられる。と、ゾクゾクし思わず背を仰け反らせてしまった。もう何度目か分からない絶頂を迎えそうになった時、今度は突然後ろから抱き抱えられ今まで以上に激しく突かれる。「孕ませてやるよ、逃げないように押さえ付けて。中にたっぷり精液注いでやるからな」言われながら筋肉質の腕にがっちり押さえられ、身動き出来ない状態でピストンされ、耐えきれなくなり足がガクガクと震えた。支えきれない私を尚も掴んだまま、直樹も私の中に射精した。


無論膣内での射精は、事前に私がピルの服用を伝えているからした事。それでもM気質の私には「孕ませてやるよ」の言葉と共に奥に注がれる行為は“強者に組み敷かれ支配される”感覚を強く感じさせてくれて、この上もなく興奮した。


終わって裸のままベッドに寝ながら、直樹は私がイキやすい事を面白がった。そして尚も指を挿し入れながら「まゆ、変わった形してるな。かなりの人数抱いたけど初めてかも、凄い気持ち良かった」と言う。経験人数ならダイキも相当だが、そのダイキも直樹も私の膣を誉めるという事は、相当変わった構造をしているらしい。その後は直樹に頼まれ一緒にお風呂に入った。セックス中のサディスティックな姿と違い、浴槽に一緒に入りたがる姿は優しい。


そして色恋もそれが元での喧嘩も後腐れもなく、ただまぐわうだけのスポーツに近いセックスは気楽だし楽しい。終われば送って貰い、ただ「またね!」と言い車を降りるだけ。2時間ホテルで過ごし、行き帰りの時間を含め3時間の言えない外出を終えて帰ると、旦那はまだリビングの床に寝ていた。淫乱な私は寝ている旦那を跨ぎ洗面所に行き、派手めなスイングピアスを外しメイクを落とし、パジャマに着替え髪をほどき、メガネを掛ける。淫乱という言葉から程遠いいつもの就寝前の姿に戻ると、リビングに戻り旦那を揺さぶった。「そろそろ寝室行ったら?」と声を掛けると旦那は目を覚まし「どのくらい寝てた…?」と私に聞く。それに私は


「3時間弱くらい、寝てる間にHuluで映画一本見終えちゃった」


と、笑顔で答える。

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