Botanical garden

康弘は、季節ごとに必ず出かける場所を調べては誘ってくれる。5月は「バラが凄く綺麗な季節だから、植物園行かない？」との事。私は自分が運転せずやすの車に乗るばかりなので、自分から行きたい場所の指定はした事が無い。一緒に行きたい場所があっても遠かったりして、長い距離を運転させるのも悪いから。反面任せきりにせず、自分もレジャープランを立てなきゃ悪いかな…とも感じるが、やすは黙っていても行く場所を決めてくれるので、私はそれに「いいね、行こう」と言うのがお決まりになってもいる。当日は前日まで雨で冬のように寒かったのが嘘のような快晴、助手席に乗り込み「晴れて良かったね」と言うと、薄いハーフパンツ越しに勃起しているのが見えてつい「やだ、早いよ」と笑ってしまった。「ごめん、気にしないで」と本人も笑いながら車を発進させた。目的地まではそう遠くないので、雑談しながらすぐに到着。

が、今日の彼が着ている服が特によく伸縮する薄手のハーフパンツなので、勃起すると形まで分かるくらい目立つ。駐車場に車を入れても治まらないので仕方なく治まるまで降りずに待つ事にしたが、彼が周りを見渡し人が居ないのを確認した後「ちょっとだけ舐めて」とおねだりして来た。そのおねだりに私も弱いので、つい言う事を聞いて屈んで運転席にいる彼のモノを咥える。でも周囲に人が居ないだけで少し先はチケットを買う行列が出来ていて、落ち着かないので少しにとどめて車を降りる事に。並んで歩こうとするが慌てて「それで歩いちゃだめ、ちょっと木の陰行こう」と私が彼を目立たない場所へ誘導した。立った姿だと余計に勃起が目立つ。刺激になるので手も繋げない。可笑しい反面、私と一緒に居るだけでそこまで興奮して元気になってくれるのは素直に嬉しい。

元気になりっぱなしのやすがやっと落ち着いたら、チケットを買い入園。私はいつも自分の分を出すが彼は必ず受け取らない、若い女性なら「それが当たり前」と言う人も居るかも知れないが、私は若くもなければ美しくもない。そんな私に会う為に遠くから車を飛ばしてくれるだけで有難いのに、額は大きくなくとも色々なお金まで出して貰うのが悪いと感じる。代わりに出したお金を引っ込めさせられた分は全て取ってあり、いつか二人で使おうと思っている。5月の植物園のメインはバラ、あちこちに色とりどりのバラが咲き誇っており圧巻。見て回りながら「連れてきてくれてありがとう、幸せ」と改めて彼に言うと彼からも「俺こそ、あちこち一緒に行ってくれてありがとう」と返る。一周ゆっくり見て回り併設されたレストランで食事しても、時間はまだ正午になったばかり。まだまだ一緒に居られるので、どちらから言うともなく行き先はホテル。来る途中に見かけたシンプルな外観のホテルに入った。

「今日は中に出すんじゃなく、飲ませたい」そう呟いた彼が激しくピストンした後、引き抜いて私の口にペニスを押し入れる。やすの精液は前にも書いたが、濃くて特有の味も強いので飲みにくい。それでも愛おしさが上回るので、私は喜んで彼の希望通りたっぷり口内に出されたものを飲んだ。フリータイム中、一度目は口内に射精し二度目は中に射精、いい加減もう無理だろうと勝手に判断し服を着たら、また脱がされ三回目も中に射精され私もへとへとに。けれど彼はそれだけ腰を使って射精を繰り返しても平然としている。分かってはいたが年齢より遥かに強いと改めて感じる。それだけしていい加減勃ちはしないだろうと思いながらもちょっと試してみたくなり、ベッドに仰向けになり仕事のLINEを返す彼の柔らかくなったものを口に含んでみると、すぐに勃ったので思わず「凄い」と笑ってしまった。携帯を置いた彼が「もう一回する？」と言うので、口を離し「少しは休んで」とベッドサイドに置いていた飲み物を手渡した。

フリータイムで入っているのでまだ時間はある、抱き合いながら雑談しているうち、私が見えていなかった彼の一面が分かった。彼は障害者福祉の仕事を選び責任ある立場に就いているが、自身もADHDの傾向があると言う。発達障害は広く言えば全人類にある要素で、特に偏りが強くなる時自閉症やアスペルガーなどの診断が付く。彼はあくまで傾向というだけらしい。事実、私は周囲に旦那も含めて発達障害の人間が居て会話の違和感によりすぐ分かった人がほとんどだが、彼にはそれを一切感じず言われるまで分からなかった。人に優しく会話もちゃんと相手とキャッチボールが出来、時間を守るので付き合いやすい。

ただ…ADHD傾向、と言われると、振り返ると納得出来る部分もある。

何も考えず相手が嫌な気分になる事が分からず発言するのもそう。ただ私には一度きりしかしておらず、他に嫌な気にさせられた事は全く無い。ダイキの方が付き合っていて100倍は嫌な思いをさせられた。レジャーに行きたがる所や趣味が多い所、新しい何かをいつも楽しみたいと思う所も関連している気がする。発達障害の人間は総じて幼い部分があり、そこが可愛くも見えるし見た目も若い傾向があるというのも当てはまる。ごく軽度だとしてもあるのなら、逆に彼がした失言はそれが原因で本当に悪意が無かったと分かるから、私は話して貰って良かったと感じた。

ベッドに座って会話していたが、後ろに回りハグされ「嫌じゃない？」と聞かれ「嫌どころかますます好きだよ、全部好き」と答えると、彼の舌が首に這う。首を舐めたり吸ったりされるうち、せっかく身支度を整えたのにまた濡れてきてしまった。すると彼が何度も履いては脱がされまた履いた私のレギンスを下ろすので、さすがに「またする！？」とびっくりして聞いてしまった。「出さないよ、ちょっと入れるだけ」そう返り、下半身を半分脱がされた状態で挿入された。

「車買い換えるから、この車で遊びに行くのは今日が最後」いつも下ろして貰う場所に着いた瞬間彼が言う。「色んな場所行ったから私も愛着あった」そう言うと「次もまた黒にしたよ」と言いながら軽くキスして来た。次会う時は新しい車かな…と考えながら視線を下ろし、思わず吹き出してしまう。彼のものがまた元気になっていたから。「嘘でしょ？」私が言うと「次は何回イケるか、フリータイムの時間全部使って試そうか」と笑って返してきた。そんな所も含め、やっぱり私は彼の事が大好きで仕方ない。