最近SNSなどでも取り上げられ、失恋の原因にもなり多くの男女を悩ませている「蛙化現象」についてご存知でしょうか。


幸せな恋愛の継続において、蛙化してしまうのは危険だということはなんとなく分かりますが、結局蛙化とは何なのでしょうか。

自分は蛙化してしまう要素はあるのか、最近の気持ちの変化は蛙化なのか、チェック形式で解説していきます。

目次

蛙化ってどういうこと?



グリム童話の「カエルの王子様」が語源となっています。

お姫様から嫌われていた気持ち悪いカエルが、呪いが解けて美しい王子様へと姿を変え、お姫様とのハッピーエンドを迎える話です。


この逆で、魅力的で大好きだったはずの相手が、急に気持ち悪く見えてしまうようになることを「蛙化」といいます

時には「生理的に無理」というレベルの嫌悪感を持つ人も多く、女性が陥りやすい現象のようです。


1番多いのが、今まで片思いしていた相手と両思いになった途端に相手が気持ち悪く見えてしまうケースのようです。


特に「〇〇が嫌だった」などという明確な理由がなく、なぜかわからないけれどとにかく恋人が気持ち悪いと感じてしまうのです。
拒絶された側はもちろん傷つきますし、蛙化してしまった方も罪悪感のため自己嫌悪に陥ることも多いたいへん厄介な現象です。

どういう人が蛙化しやすい?




どういった理由で蛙化してしまうのか、具体的な要因は特定できません

ただ、蛙化しやすい人の傾向として、主に以下のことが挙げられるようです。


当てはまる方が必ず蛙化するわけではありませんが、注意しておくに越したことはないかもしれませんね。

・片思いの方が楽しいタイプ


誰かを好きになり、追いかけている片思いの過程を重要視するタイプです。

相手と近づくためにいろいろと策を練ったり、連絡が来たら舞い上がったり、片思い中にはワクワクして楽しいことが多くあります
その過程が楽しく充実感を感じていたのに、両思いになるとその時の感覚が消えてしまいます。


追いかけている方が楽しかった、ドキドキハラハラしている方が楽しかったなど、両思いの嬉しさや安心感を感じるより先に、片思いが終わったことの喪失感に違和感を覚えるようです。

また、これまで両思いになることをゴールとしていたため、次に目指すものが分からなくなり冷める人もいるようです。
恋に落ちやすい、片思いの時に周りが見えないほど熱中しやすいタイプの人があてはまります。

両思いになったらしたいことを具体的に考えたり、あまり会いすぎずちょうどいい距離感を探ったり、急激に冷めないための方法を考えてみてください。

・夢見がちすぎて現実が見えづらいタイプ


上の例に少し通じるところがありますが、両思いの幸せや、好きな相手に対して良いイメージを持ちすぎているタイプの人もいます。

二次元やアイドルに恋をする人もこちらのタイプと同様と言っていいでしょう。


片思いしている間は、両思いになったときどんなに幸せか、どんなことをしようかと幸せなイメージばかりが膨らみます。

そして、相手のこともいい面しか見えず、とても素敵な異性だと理想を膨らませている人もいます。
また、恋愛経験が少ない場合、性的なスキンシップも、漫画のようにひたすら美しくて幸せなものだと思い描いている場合もあります。

幸せいっぱいのイメージしか持っていなかったため、ささいなすれ違いで冷めたり、相手のほんの少しの欠点でも「こんなはずじゃない」と引いてしまったり、抱えていた理想と現実とのギャップに幻滅してしまうようです。


アイドルや王子様かと思っていたのにすね毛があった、汗をかいている、誰かに怒られている、など、どうしようもないような小さなポイントで「気持ち悪い」と感じてしまうようです。


相手もただの人間で、四六時中完璧なわけがありません。初めから終わりまで、何のトラブルもなくずっと幸せなカップルもいません。
自分だって欠点はあるのですから、少しずつでも現実を見たほうが良さそうですね。

・自分に自信がないタイプ


蛙化しやすい人は、基本的に自分に自信がありません
「相手は素敵だけど自分はたいしたことがない」「こんな自分だといつか振られる」と、常に不安を抱えていませんか。


このようなタイプは、手の届かないような素敵な相手が自分のことを好きになってくれたと信じられません。「自分なんかのことを好きになるなんて、どうしてだろう」「もしかしたらそんなに素敵な人じゃないかも」と、相手に対しても不信感が芽生えるようです。


また、一瞬は幸せだったものの、自分なんかいつかは振られて不幸になる…とマイナスに考えるあまり、今自分を好きでいてくれる相手の存在が、理解し難い気持ち悪いものに感じてしまうようです。
自信を持ちましょう、と言われても簡単なことではありません
自分ができること、努力していること、相手が褒めてくれた部分などを認め、好きでいてくれる相手の言葉も疑わずに受け入れてみてください。

蛙化するとどういう気持ちや行動が現れる?チェックしてみよう



では、実際に蛙化現象が起こると、どういった変化が起こるのでしょうか。

「気持ち悪い!」とはっきりした自覚がなくても、以下の気持ちや行動に当てはまるものがあれば蛙化が始まっているかもしれません。

・連絡を取るのが億劫


以前は相手からのLINEや電話にウキウキして楽しみで仕方なかったのに、最近は通知がなると思わず顔をしかめてしまう…催促のLINEなどがくるとさらに面倒で気持ち悪い…。
このように、相手からの連絡が嬉しくも何ともなく、面倒を通り越して嫌な気分にすらなってしまうようです。

・スキンシップを受け入れがたい


両思いになると、手を繋ぐ、キスやその先など、スキンシップが増えることが一般的です。
しかし、蛙化するとそういった身体のふれあいがとにかく嫌になります。「気が乗らない」ではなく、「お願いだから触らないで」とまで感じると、かなり重症と言って良さそうです。

・肌あれや毛、食べこぼしなど見逃せない


相手の些細なことでも「汚い」と感じてドン引きしてしまうようになります。


少し肌が荒れている、ひげやムダ毛が生えているなど、完璧になんてできない部分も許せなくなるようですね。
一緒に食事しているときに、ポロッと落とした食べこぼしや、飲みかけのコップなど、片付けるのも目につくのも嫌だと感じるようになります。

・理由がわからないが気持ち悪い


上に挙げたような「ここが嫌だ」という理由も分からず、とにかく相手が目に入る、相手の声を聞くことでさえも気持ち悪く感じるようになります。
何も理由がなくとも、もう相手を見ると逃げてしまいたくなるほどの嫌悪感まで感じてしまうケースもあるようですね。


理由が分からないと、相手自体を避けるしか対策がないため、ここまでくると蛙化確定と言っていいでしょう。

・自己嫌悪を感じる


相手のことを気持ち悪く感じるのであれば、理由を話してすぐ別れるほうが良いはずです。
しかし、自分が相手のことを好きだったことも確かで、理由もよくわからないまま嫌悪感を抱くのが蛙化現象です。

よって、すぐに別れるという選択を取りづらく、相手にも申し訳なく思うため、自己嫌悪を感じてうまく動けなくなる人もかなり多いようです。


せっかく両思いになれて別れたいはずはないのに、気持ち悪さも感じてしまう…自分の気持ちの矛盾や、解決法が見つからないことを自覚して、どうしようもないつらさを抱えてしまうようですね。

まとめ

蛙化現象に陥ってしまうと、自分も相手もとてもつらい思いをすることが分かりました。


気持ち悪さを感じるようになったら、まずは距離を取る期間が必要かと考えます。

好きだったはずの相手であれば、別れたいのか、克服したいのか、もう一度冷静に考える時間も必要なはずです。

「気持ち悪くて無理」なほど嫌悪感を抱いてしまったら、好転するのは難しい事が多いかもしれません。
相手に気持ちを伝える場合は、相手に非があるわけではないことをしっかりと伝えてあげてください。


蛙化は、性格や恋愛観に原因があるため、簡単には治らないかもしれません。

ヒトコイでは、他にも蛙化現象についてのコラムを紹介しています。
次の恋のためにも、自信をつけ、経験値を上げていきたいものですね。